2023/06/25 のログ
タマモ > 少女の場合、色々と弁えて、のものだろうが。
己にとっては、面倒な事を考えるのが苦手なだけ。
見た目だけならば、互いの間取りに見えるのだが…まぁ、世の中そんなものである。

「うむ、ここから先に流れ、多様な用途に使われるんじゃろうて。
汚物の紛れた汚水がどうなるか、は…想像したくもないがのぅ?」

うんうんと、少女の答えに頷きながらも。
己の言葉に、軽く想像してしまったか、少し遠い目をしてしまうのであった。

「あぁ、いや、それは大丈夫じゃ。
妾もここは長いからのぅ、色んな意味で、無問題じゃ。
………そう、何も問題ないからな?」

どうやら、立場ある者として、己を気遣ってくれているみたいだが。
己は己で、この王都で色々と、隠れた話題の中心にもなった事がある。
問題を起こす側の立場も経験しているだけに、がしっ、と少女の両肩を掴み、その部分は、なぜか強調して伝えるのだった。
まぁ、少女の心配を払い、安心させる意味も込めているのだが…どう伝わるのか。

「そうかそうか、自由時間か。
ならば、その時間、せっかくこうして出会うたのじゃ、妾に使わせてくれんじゃろうか?
一緒に巡るのも、なかなかに、楽しいと思うからのぅ?」

大人しいままならば、頭を撫でたまま、少女の体を抱き寄せながら。
その耳元に唇を寄せ、わざわざ小声で、囁くように、少女に問うてみようか。
その仕草に、少女がどう感じるか…その反応も楽しむと共に。
ちろ、と耳を一舐めし、乗り気になるかどうかを確かめながら。

ハク > 「なんでござったかなぁ……えぇと、ワインに泥水を垂らせば泥、みたいな格言だったでござろうか……」

タマモの言葉に汚物まみれの汚水を想像し、その上で側の用水路を流れているものまで考えてしまえば流石に渋面を浮かべてしまう。
見ればタマモも似たような顔をしており、同じものを想像したのだろうと少し吹き出してしまった。

「あぁ、いやすまぬすまぬでござる……
 うむ、タマモ殿が大丈夫というのであれば、了解したにござるよ」

その事を謝った上で、念押しするように大丈夫と言われればこちらも気にしないようにするしかない。
自分がたまたまタマモに関する話を知らなかったが故に、初対面として接する事ができているためでもあるだろう。
ソレにしても強く念を押してくる相手に、流石に『帰ったら調べてみるかなぁ』という気持ちが浮かんでしまうのもまた仕方ないだろうか。

「ふむ、それは重畳でござるな。それがしはここに詳しくなく、タマモ殿が案内などしてくれるのであれば大歓迎にござる!
 うむうむ、旅は道連れ世は情けとも言うでござるしなぁ、よろしく頼……ひゃっ!」

とは言え、肩を掴まれ頭を撫でられながらの提案に拒否する答えはない。
しかし抱き寄せられながら耳元に囁きかけられ、その上で耳を舐められてしまえば思わず声をあげて耳をぷるるっ、と震わせてしまうのもまた仕方ないことだろう。

タマモ > 「………お、おぉ…そう、そうじゃな」

視線を戻し、少女の格言が聞こえれば。
戻した視線が、またも彷徨い、そんな答えが。
その答えから、お前、本当は知らないだろう、とか想像出来そうな感じだ。

「うむ、分かれば良い。
ハクは物分りが良くて、助かるのぅ」

己の言葉が、逆に己の事を気にさせる。
そもそも、助かるとか言ってるじゃないか、とも言われそうだが。
そこは気にせず、少女の言葉に、うむ、と力強く頷くのだ。

「うむ、何度も巡っておるからのぅ…まぁ、それでも、そこまで詳しくはないが。
そう、一緒に巡る事に意味がある、では、行こうか」

ぼそっ、と言葉の頭に、妙な呟きを零すが。
同行の承諾を得られつつも、少女の反応に、笑みを浮かべたまま。
少女と共に、用水路を後にするのだった。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からハクさんが去りました。