2023/05/22 のログ
■コルボ > 「……前にお嬢から強要されたことあるからパスで」
ダンタリオ家。王なき玉座に忠誠を誓う国の刃の一振り、狂人の家系。
そこにも情報屋は繋がりがあるどころか何やら興味を持たれてしまったようで。
「ああ一晩中可愛がってやるさ……。お前のような従順で可愛いしもべはことさらにな……?」
先ほどまで剣呑な視線を向けられていた相手から、気が乗ればこんな有様で、
逆に距離感を気にしなくていい肉体関係を今後も築けるだろうかと考えながら、
その手指は、元男だけあって的確に、ともすれば自分がかつて触ってほしい感触なのだろう、
きちんと、ご主人様を悦ばせる指遣いで昂った逸物を扱い、熱を帯びる雌の首筋に強く歯を立てて証を残す。
そして、従って壁に手を突き、圧しつけた形の良い尻を揉みしだいて楽しんでから、
腰を掴み、引き寄せていく。
言いなりになるしかない。必要以上に嬲ることも、弄ぶこともない、欲を満たすことを看破して応じる男の、しかし確実にいきり立った熱の滾りを求めるがままに捩じり込んでいく。
「おお……、お前の内側は既に主への屈服をわきまえてると見える……。
いいぞ……、お前に目をかけて正解だった……。
……これからも、私の掌で踊るが良い。」
言外に、暗号めいて【体を持て余せば口外無用で相手をする】などという意志を言葉の中に織り交ぜて、
蒼白の吸血鬼めいた振舞いを見せながら、腰遣いは荒々しく、貴女の熱の渇きを満たすような雄の律動を確実に肉洞へと押し広げて刻み込んでいく。
これは掛け値のない、気兼ねのなく楽しめる雄肉なのだという貴族の三男坊への売り込み。
それは裏を返せば雌として雄の竿に堕ちろと言う交渉でもあって。
「エヴィータ……、今後も私を楽しませてくれよ……?」
などと、更けていく夜の中、女が絶頂を覚える前に囁いて、忘我の境地の中で頷かざるを得ない状況で熱と欲望で焦がしながら―
■エヴィータ >
「――――――… お、嬢? それって、 ………ぁ♡
んぁ、っあ、 ひゃん、んっ――――――…♡」
まだ、僅かなりとも残っていた理性が、男の言葉を質そうとしたが。
肌を啄まれ、吸われ、女にとっての『ごちそう』に触れさせられれば、もう、
取り敢えずはこの胎を、己の淫蕩な欲望を、満たして貰うことしか考えられなくなる。
『それ』を与えられればなおのこと、もっと、もっと深く、強く抉って欲しいくなって。
「ん、はっ♡ んぁ、 ぁ、あっ♡
だめ、……だ、め、こ、んなの、癖に、なっちゃ、う、ぅっ♡」
堪えようとしても、引っ切り無しに溢れ迸って、夜の静寂を切り裂く嬌声。
痛いほどの締めつけを保ちながら、それでも徐々に、男のかたちを、律動のリズムを覚え、
自らいやらしく腰をくねらせ、己の感じるところを、どうしようもなくとろけてしまう角度を男に伝え、
しまいには一突き、最奥を抉られるたびに、コートの中でくぐもった音を立てて飛沫を散らし。
そんな中で紡がれる囁きは、何処までが『芝居』で、どこからが『罠』だったか。
もしも後者だとしても、己はきっと気づかない、考えられない。
加えて、こんなにも待ち侘びた最高の絶頂が対価としてぶら下げられているとすれば、
己がいつまでも、意地を張れたかどうか。
いずれにしても、今宵、女のからだは男の手の内にある。
往来でのもどかしいような交わりだけで、互いに満足する筈も無く、
どこか、よりけだものになれるところで肌を晒し、四肢を絡ませ、
思う存分欲を満たし合う一夜を過ごしたことだろう――――――。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からエヴィータさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からコルボさんが去りました。