2023/03/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 トゥルネソル家」にリスさんが現れました。
リス > 富裕地区にある、トゥルネソル家、通称竜の巣と呼ばれる家。竜達が住まう場所は、それに見合った大きな、大きな家である。
 下手な砦よりも頑丈な家は、竜達が帰ってきても、上に乗り家の中に入る事が出来るぐらいの場所だ。
 三階建ての家は、煉瓦造り。部屋も、100人単位で住まう事が出来る家だ。
 そんな家の中で、主であるリスは、一人で書斎にいた。
 家の中で、何時もエロイことをしていると思われている、それは正しい事だ。

 しかし、だ。
 仕事をすることもある、あるという事は珍しい事だ。
 基本的に、リスは仕事などは全部、トゥルネソル商会の中で終わらせているのだ。
 仕事を家に持ち帰る事が無いのだけども、そう言う時もあるのだ。

「……―――むぅ。」

 仕事、と言って、大したものではない。
 しかし。仕事は仕事、遣るべき事なのだ。
 書類に目を通して、さらり、さらりと、サインを作っていく。

「新しく、ドラゴン急便の他。」

 仕事に関しては、普段のモノではなく新しい物を作る必要があるのだ。
 最近、ゼナとも、娘とも会えていない。
 何年、敢えてないだろうか。
 そろそろ会いたいな、と寂しいな、と。
 連絡の一つでも欲しいな、と手紙のような物を送る郵便に近い何かを、生み出したいな、とも。

リス > 客が来たら、家令長のヴァールさんに、呼びに来てくれるように頼んであるので、誰かが来れば声がかかるようにする。
 陸の馬車便、海の船便、空のドラゴン急便、それらで、トゥルネソル商会を大きくしている。
 ただ、ドラゴン急便は、まだまだ改良の余地があると思う。
 荷物や人の運ぶものや量なども、変わってくる。
 ドラゴンで運ぶのは、大きなものが、大量輸送が基本で、小回りが利かない。
 ただ、船便と比べれば、少ないと言えば少ない。
 今は、主な使い方と云えば、人を運んだり、大量の荷物を運んだり、だ。

「船に、食料を運ぶ、とかそう言うのも、在りかしらね。」

 空だからこそ、海の上の船に食料を運ぶ仕事は良いかもしれない。
 船に補給と言うのは、港でしかできないから、それを、空から運ぶ事は、いいかもしれない。
 あとは、先ほど言ったとおりに、もっと、普通の人に使えるような、安くて細かい物を運ぶ仕事。
 その辺りは、何とかしてみたいと思うけれど、ドラゴンの大きさなどを考えてみると。
 手紙を運ぶような細かい仕事も、如何かな、と考える。
 色々と、まだ考える事が多いし、今、直ぐに悩んで、終わらせられる物では無さそうで。
 ギシリ、と椅子に寄り掛かり、天井を眺めやる。

リス > 「さて、と。」

 しばし考えて居たが、其れなりに良い時間になって来ていた。
 余り夜更かししすぎると、明日に差し支えるし、何より、明日も―――否。
 今日も仕事なのだ。
 ちゃんとお仕事頑張らないとね、と、軽く欠伸を零してから、少女は立ち上がる。
 おやすみなさい、と小さく伝えて、書斎の扉は締められた――――

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 トゥルネソル家」からリスさんが去りました。