2023/02/28 のログ
竜胆 > 書物を暫く読み解いて、学習をしつつ、時折、苦い珈琲を手にして一口。
 苦みのある液体が、意識を覚醒させてくれる。そして、思考を使い、鈍る脳を、甘いケーキで叩き起こす。
 普段は家の中で独学しているが、時折気分を変えたく思うので、そういう時は、カフェテラスに。

 狼犬グリムの散歩がてら、とかでも良いのだけど、今日は彼は居ない。
 ゼナが連れて行っているのか、それとも別の要因か。いないからいないでどうでもいい。
 ぱらり、と本を捲る、魔導書に書き込まれている文字が、魔力を持って読み込んで。
 魔導書からの知識は危険であるからこそ、魔力があり、読む資格のある物でしか、詠めなくなっているのだ。
 魔力を通しながら、魔導書を、一枚、一枚、静かに魔導書を捲っていく。

「――――」

 ぱらり、ぱらり、と魔導書を捲る音が、星空の下に、響き渡る。

竜胆 > 暫しの間、ケーキと、珈琲と、魔導書を堪能していた。
 誰か来るでもなく、静かに唯々、書物を読むことに集中できていたのだけども。
 不意に、視線を持ち上げる。
 一匹の竜が空を舞い、そして、何かを示す様に一声鳴く。

「―――ふぅ。」

 ぱたん、と音を立てて書物を閉じれば少女は立ち上がる。
 ウエイトレスに代金を支払い、そして、そのまま、カフェラウンジを去って行くのだった―――

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 カフェラウンジ」から竜胆さんが去りました。