2023/02/28 のログ
■竜胆 > 書物を暫く読み解いて、学習をしつつ、時折、苦い珈琲を手にして一口。
苦みのある液体が、意識を覚醒させてくれる。そして、思考を使い、鈍る脳を、甘いケーキで叩き起こす。
普段は家の中で独学しているが、時折気分を変えたく思うので、そういう時は、カフェテラスに。
狼犬グリムの散歩がてら、とかでも良いのだけど、今日は彼は居ない。
ゼナが連れて行っているのか、それとも別の要因か。いないからいないでどうでもいい。
ぱらり、と本を捲る、魔導書に書き込まれている文字が、魔力を持って読み込んで。
魔導書からの知識は危険であるからこそ、魔力があり、読む資格のある物でしか、詠めなくなっているのだ。
魔力を通しながら、魔導書を、一枚、一枚、静かに魔導書を捲っていく。
「――――」
ぱらり、ぱらり、と魔導書を捲る音が、星空の下に、響き渡る。
■竜胆 > 暫しの間、ケーキと、珈琲と、魔導書を堪能していた。
誰か来るでもなく、静かに唯々、書物を読むことに集中できていたのだけども。
不意に、視線を持ち上げる。
一匹の竜が空を舞い、そして、何かを示す様に一声鳴く。
「―――ふぅ。」
ぱたん、と音を立てて書物を閉じれば少女は立ち上がる。
ウエイトレスに代金を支払い、そして、そのまま、カフェラウンジを去って行くのだった―――
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 カフェラウンジ」から竜胆さんが去りました。