2023/01/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」に種喰らいの獣さんが現れました。
■種喰らいの獣 > 暗がりに紛れてしまうような黒塗りの大型犬が、のしのしと路地裏を歩いていた。
この日は少し足を伸ばして、路地裏というには小綺麗な区画。
“ねぐら”に仕立てた館も幾つかあるけれど、それを使うかどうかはかかった獲物次第。
建物が大きなだけに影も大きな劇場や、幾らでも身を隠せそうな邸宅の裏路地やら、舞台は平民地区に劣らない。
淫魔から頂いた力を用いて、取り込む価値ある雌をこそ誘う催淫の匂いを振り撒いて進む。
ただの町娘になど作用しない。一定以上の魔力だの、妙な能力だの。そんな因子に作用して、誘惑する。
そういった点では数の多い一般市民とは上手く折り合いがついてると言えるのか。
ごくまれに何の能力もない駆け出しが引っかかることもあるようだが、それは恐らく『母胎』としての相性故だろう。
狙われた雌にはたまったものではないだろうけれど。
獣はそんなこと気にかけるはずもなく。
すん、すん。
時折鼻を鳴らして。
探るのはやっぱり、若く、瑞々しい雌の匂い。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にフロスさんが現れました。
■フロス >
そんな暗がりの路地裏の程近くに、幼い影が通りすがる。
きっと獣の鋭敏な鼻に香るのは花のようで魔力に富んだ、けれども若々しすぎる程の雌の香り。
まだ成熟などしていない、未成熟も未成熟。
未熟で、熟れる前の果実…否、ともすれば実るよりも前の蕾のような甘酸っぱさすら感じる香りだった。
「あれ…?こっちだっけ…?」
匂いの主のその少女がそんな場所に居たのはほんの偶然。
ひっそりこっそりと、自らの住まう屋敷を人目を盗んで抜け出して、ちょっとした散歩の途中だった。
軽くあたりを散歩して、そして半刻もしないうちに戻ろうとした…その最中。
たまたまにも偶然に、路地裏へと続く通りの傍を一人で歩いていただけだったのだ。
■種喰らいの獣 > 鼻に香りが届いたということは――その香りの主にも、自分の雄の匂いが届いたということ。
瑞々しい雌にしても中々に未成熟な香り。
甘いばかりではない、かたさもすっぱさもその鼻でしかと感じ取った。
しかし、獣はその巨体を撓らせて匂いの主へ向かって踵を返す。
“種”喰らいと呼ばれる獣に、その未成熟な肢体は何一つ問題にならない“味付け”の範疇だった。
暗闇に、獣の口元で、獣らしからぬ笑みを浮かべた。
「――――!」
獣の潜む路地を悠長に横切ろうとした雌の背後から。
吠えも後回しに、飛びかかった。
ちいさな肩を前足で押しつぶし、背後から、けだものの荒い息と“雌”と認めて鳴らす鼻で、後ろ髪を擽る。
身分の良さを示すようなドレスの腰回りにはもう、勃起した肉棒をぐりりと擦りつけて。
■フロス >
「え――きゃぁ!?」
突然襲われた恐怖と混乱で悲鳴を上げる幼い少女。
体躯の差もさることながら、幼い身体に覆いかぶさるかのような体勢は、それだけで少女の身体を震わせる。
何が起こったのか、何をされたのか、理解がまだ及ばないが故に、声を上げ、抵抗を試みる。
だが、それも無駄に終わる。
小さな手が必死に押し返そうとしてもびくともせず、押し当てられた”硬いなにか”の熱さがこの上なく悍ましくて。
「やめてっ!だれか!!」
精一杯の声で叫ぶが、返事はない。
路地裏には彼女の叫びだけが虚しく響いているだけなのだから当然といえば当然のことだろう。
助けなど来るはずもない、不幸なことに、今は周囲に人の気配がない。
だからこそ、獣にとっては都合が良いのだろう。
逃げられない獲物を好き勝手に弄ぶことができるのだから。
■種喰らいの獣 > 両足をのせる必要もなさそうな、華奢な肩だ。
しかし鼻をくすぐる香りは間違いなく甘美であり、喰らう“種”の味に期待を募らせるばかり。
ちいさな手が掴む事のできる前足から、爪を生やして縫い留める。
その気になれば幼い身体など一裂きに出来てしまうのだと見せつけて。
叫ぶ声を受けて、薄い尻から背中に向かって擦り上げる肉棒がぐんぐんと成り上がる。
まだ、目の前の幼い雌を喰らう為の調整などしていない抜き身の肉棒は禍々しく育ち。
その膨張でもってスカートをたくし上げ、触れた部分にはべったりと獣の体液が染み付く。
匂いに誘われてやってきた“雌”なら、触れた傍から性感を目覚めさせる特効薬だ。
「――、――……」
叫びが誰かに届いたところで、この雌は絶対に譲らない。
蛮勇をもって前に立ったとしたら、次の瞬間にはその場に肉片と転がることとなり――それを招いた“獲物”には、念入りに身の程を知ってもらう事となっただろう。
そういう意味では幸いに。背後から、獣の触手が獲物に伸びる。
否、おおきく開かれた獣の口から伸びる、肉厚な舌だ。
叫びたがる雌の唇に捩じ込み、舌の根を捕らえる。口内でヘビのように枝分かれした先端が巻き付く。
そこから、どろぉり。
自分にとって甘美なよう、無意識でも彼女が嗅ぎつけた匂いの何倍も濃密な雄の甘味を送りつけ。
叫ぶ必要など無いと、先ずは脳髄に知ってもらおう。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」から種喰らいの獣さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からフロスさんが去りました。