2022/12/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にタマモさんが現れました。
タマモ > 王都マグメール、富裕地区。
この王都内で治安は良い、一応は、そう言われている地区だ。
とは言っても、実際に本当にそうなのか?と問われると、微妙なところである。

そんな地区の、建物の並ぶ裏通り。
引かれた用水路、その用水路の安全の為に設置された柵の上、そこに少女は腰掛けていた。
その右手には釣竿、傍らにはタライ…は、今回は置かれていない。
当然だ、こんな用水路で泳ぐ魚なんて、居たとしても釣ってどうこうするものでもないのだ。
いや、そもそも、こんな道具で釣れるとも思えない。

もっとも、実際にその姿が見れるのは、それなりの腕を持つ者、勘が鋭い者、直感が働く者、それくらいだろうか。
理由は簡単だ、己の存在感を少しだけ希薄にし、一般人には気付かれないようにしているのだから。
さて、どうしてそうしているのか、その理由を問われれば。

この裏通りを通る誰かが居たら、この釣り糸をそっちに垂らすつもりだから。
服とかスカートとか引っ掛けて、引っ張り上げたら面白そうじゃないか。
とか、そんな答えが返ってくるだろう。
…そう、結局は、いつもの悪戯である。

もし、前に誰かが通っていたりしていたならば。
なぜか服やスカートが捲れた、ズボンが落ちた、そんな妙な現象が噂されているかもしれない。