2022/11/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にシロナさんが現れました。
シロナ > 学校が終わった後の自由な時間、友達が帰り、一人プラプラと散歩がてら歩くのは、マグメールの富裕地区。
 家に程近い場所と言う事もあり、警戒とかそう言った物は得にせず、のんびりまったり、気楽に歩いている。
 それに、下手な野盗程度であれば、シロナは問答無用で返り討ちにできる実力はあるので、更に気楽なのだ。

 シロナの服装は、学園の制服で、其の上にはお気に入りの赤いコート、茶色のベレー帽をかぶって、その手にはアイスクリーム。
 寒い時に暖かくして食べるアイスは最高よね、と、鼻歌交じり。
 本当に寒くなりすぎると眠くなるけれど、この程度なら問題なっしん、とか。
 ふらりふらふら歩きつつ、何時も見ている見慣れた街並みの中を、何か面白い事ないかしら、と。
 こういう場所でも、結構あるときは在るのだ。
 誰かが喧嘩して居たり、喧嘩に巻き込まれて居たり、珍しく犯罪行為に遭遇して居たり。
 他にも何某かの面白そう、と思えるようなことが有ったり、と。
 そんなことがあればやじうま根性全開で見に行くのになーと、鼻歌一つ。

「あむ。」

 バニラのアイスクリームはとても濃厚で冷たくておいしい。
 あむあむ、ぺろぺろ、褐色の少女はアイスを舐めなめしつつ、目的もなく、富裕地区の中を歩いて進む。

シロナ > 道は人が多く歩いていて、しかし……どこか面白みのない歩き方。
 其処に楽しみを持つのはシロナの勝手でしかないのだけども、興味を引くようなものが、何もない。
 唯々、雑踏の中に、群れの中で、歩いているというだけのような物。
 鮮烈な、気配を持った何か、という物が一切ないのだ。

「あむ。」

 ぺろり、と、紅い舌でソフトクリームを舐めて、目を細める。
 冷たく、濃厚なミルクの味を堪能しつつ、もう少しどこか先に歩いてみようかな、と考える。
 学校の中で、誰か面白そうな人でも捕まえて、連れまわすのも良いな、と思うのだけども。
 今はもう下校しているし、このまま家に付くまでの間に誰か、同道してくれる人とか居ないかな。
 妹たちは、今日は一緒に動いてないし、そういう時は友達でも、と思うのだけど。
 戦士ギルドに寄り道でもしようかしら、とか、アイスをぺろぺろ舐めつつ。
 ソフトクリームも、だんだん減って来たな、とか、益体もない事ばかり。

シロナ > 「―――うん。」

 ソフトクリームを舐め乍ら思考は何処か遠くへと進んでいたのだけれども、ふと気が付けば、家の前に到着していた。
 食べていたソフトクリームも又、食べ終わっていて、最期のコーンをサクサクっと食べて飲み込んでいく。
 玄関の前に到着した所、メイドさんが一人二人、戻ってきた自分を待っている様子が見て取れる。

「やほ、只今ー。
 今は、誰が居るのー?」

 問いかければ、今、家に居るのは、母親と異母妹だそうだ。
 姉ともう一人の母親とかは、居ないらしい。
 成程、と言いながら、鞄と上着を渡しつつ、食事したいと言えば、もう出来ているとの事。
 家令長の魔眼は何時もみんなを捉えているらしい、なので、ジャストのタイミングで食事とかが出来る。
 ふらふらしたり寄り道しても、ちゃんとできているので、便利だな、と思うことしきり。
 見張られているという感覚は特にないのは、シロナだからだろうか。
 じゃあ、飯にするぅー。と、嬉しそうに廊下を進んで、食堂へ。

 家に帰った少女は、美味しいごちそうに舌鼓を打って。
 お風呂に入り、部屋に戻って、休むのだった―――。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からシロナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にクレイさんが現れました。
クレイ > 「ったく、解放するなら早くしろっての」

 仕事を終えた後、貴族に捕まってしばらく酒の相手をさせられていた。そして解放。いつもなら宿を見つけている時間だが、まだ宿を見つけられずにいた。
 周囲を見回す。

「少し値はるけど、この辺りで探すかもう……」

 今から平民地区の宿を取るのは色々と無理がある。単純に宿が見つからないという可能性もある。
 平民地区で転がり込むという案もあるが、面倒ごとに巻き込まれるリスクもある。
 そうなると1番楽なのはこの辺りで宿を取ってしまう事。しかし高い。ふーむと悩みながら歩く。

クレイ >  
 夜の富裕地区を歩く。なんというか、周りの目が痛い。
 当然だ、自分はパッと見はこの地区に相応しくない風貌だ。ラフなシャツ。明らかに実践を想定したズボンにブーツ。腰には剣だ。
 邸宅の前にいる警備兵は厳しい目でこちらを見てくる。

「気分わりぃな」

 仕方がないとはいえ、1人で歩くには中々に気分の悪い話である。
 しかもそのせいで無駄に目立つ。顔をしかめれば猶更目立つ。
 誰か同行者でもいれば話は別なのだろうが、生憎今は1人。そのせいで回りの警備兵は自分が盗人に訪れるのではないかと顔を覚えるように見てくるのだ。そんな面倒な事をしなくてもお金には困っていないというのに。