2022/09/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/閑静な公園」に竜胆さんが現れました。
■竜胆 > 富裕地区にある公園、貴族達が来る場所と言う事もあり、此処はとても広くて、走り回る事が出来る。
走り回るのは基本的にペットだろうけれど、そう言った物が走り回ったりできるぐらいに広いと言う事だ。
こういう場所がそこかしこに在り、此処はそのうち一つ。
といって、貴族達は基本、こう言う公園に来るわけではなく、煌びやかな劇団や、楽団のある所に行く。
したがって、公園などは、小さな子供や、ペットを世話している小間使いなどが多く居る。
普段魔導士としての研究をしているのだけども、披露したり、気分を変えたりしたくなる時がある。
そう言う時には、自分の義姉が飼っているペットを連れて、散歩に出る。
狼犬のグリムという、大きな犬で、やたら賢い。義姉と一緒に冒険者をして冒険を手伝うぐらいに知識があるもよう。
大人しいし、無駄吠えしたりしないので、散歩するにはちょうどいいのだ。
だから、首輪をつけて、リードを付けて歩けば、狼犬は歩きやすく先に進んでくれるし。
本を読んでいても人がぶつからないように配慮もしてくれるいい子だ。
広い公園に着て、リードを外して、遊んできていいよ、と放置すれば、大人しく、他に迷惑を掛けずに遊んでくれるのだ。
それを見てから、視線を本に落とす。
公園のベンチに腰を下ろして、涼しくなってきたわね、と肌寒くない程度に、周囲の気温を暖かくし始めた。
■竜胆 > はらり、はらり、と書物を開き、目を通していく、知識が溜まる事は良い事だ。
魔導士というのはこういう知識の蓄えが必要とするものだ、知らなければ対応が出来ないし、何もできない。
知識だけではなく、ある程度の実践も必要と言う事はあるが、それにしても、まずは知識、知恵、だ。
自爆魔法を自爆と知らずに使う、とか、笑えない事この上ない。
その為に、先人の知識は、経験は、貪るように得るモノだと、そう、考えて居る。
「―――とは言え、ね。」
様々な知識を得て、様々な魔術を学んで居る竜胆。
それでも、限界という物は、近づいてくる、一人では行えないような物だってあるし。
自分以外の存在の知見というのは、案外馬鹿には出来ない、と最近理解し始めた。
だから、そう言った物事を解決する為に、新しい風を―――交流でもしてみようか、と思ったが。
何処が一番いいのだか。
とりあえずは、一番活動範囲で慣れ親しんでいる、家の近くの公園という訳で。
誰か見かければめっけもの、という程度で来たのである。
今のところ、興味を引くような存在は、見つからないのだけども。
■竜胆 > 「――――。」
本を暫く捲っていて、視線をふと上げれば、夕暮れ、日が可也傾いていた。
そろそろ、帰らねばならない時間でもあった。
今日は、誰も会わなかったわね、と、竜胆は軽く肩を竦めた。
まあ、いいか、とそんな風に笑いながら、本を閉じる。
本を閉じた際に、それを理解したのか、話していた狼犬グリム君がやってくる。
3mもの大きな体で飛び込んでくるのは、中々に迫力がある。
可愛らしい子ね、と飛び込んでくる狼犬を抱きとめて、頭を撫でる。
大きな体でも、体格差に関係なく受け止める。
よしよしと頭を撫でて、リードを再度付けた。
そして、狼犬と一緒に、二人で去って行くのだった―――
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/閑静な公園」から竜胆さんが去りました。