2022/09/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区と平民地区の狭間 図書館」にアウル・リブライアンさんが現れました。
アウル・リブライアン > 外は雨と風 曇りと暗がり
誰もが外に出たがらず、路地は殺風景な光景が広がる。
風で何もかもが薙ぐようにするくらいなら、なにもないほうがいい。
脆い扉は交差する板が打ち付けられ、大きな風が過ぎ去るのを待つ。

現在は、一部で強い雨が降っている様子もなくなってきた。
この辺りは峠を越している富裕地区と平民地区の狭間となる。
学院生徒も使用する、大型且つ悪戯や窃盗には人3倍規律が設けられている図書館内。
書物に没頭していた者などが、静かな時間を過ごしながら滞在していた。

アウル自身も、外の風の影響を受ける前に此処にいた身のせいか
風が強くなり、帰る機会を失ったとはいえど、それはそれで、滞在している理由になる。
持ち込んでいる魔法瓶と呼ばれる、温度維持管理が実現できている、濃いめのブレンドが入ったもの。
それと軽食の入ったバスケットを傍に置きながら、元より長期滞在しようと思っていたせいか
朝方にはこの風も止むだろうと、パラリと斜面台座に乗せられた本のページをめくる。

愛蛇足る使い魔は、主であるアウルからすれば気温は、やっと過ごしやすくなってきた今日
蛇にはそぐわないらしく、大部分を体に巻き付けながら体温泥棒に励む。
頭だけ出しては顎や頬に、すりよる行為の他は、本をめくる文章を共に追いかける時間に費やす。


「外は荒れてるわね。」


普段より人気が薄いと、過ごしやすい。
しかし、ゴウゴウと聞こえる音 カタカタと揺れる窓
建築様式と地区の関係上安全性は高いものの、蛇の顎を左指で撫でながら戯れつつ
アウルはひんやりとした愛蛇の肌を撫でながら、鯨竜と霧の海のページを眺めていた。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区と平民地区の狭間 図書館」からアウル・リブライアンさんが去りました。