2022/09/01 のログ
ご案内:「富裕地区・夜間営業の宝飾店」にシャルティアさんが現れました。
シャルティア > 富裕層でも特に高級な宝飾店
店内、天外ともに警備の男が立っているがその警備も紳士的な服装で物々しさはない
あくまで徹底したサービスを提供する宝飾店の店員だ。腕前は勿論1級の者たちだが。

この宝飾店は夜間も営業している。水商売やギャンブルの資金に手持ちの宝石やアクセサリーをうる富豪や水商売の女、時にはお忍びで王族もやってくる。王族用の隠し部屋も完備だ。
さて、今日は変わった客がきている。とはいえこの客、たまにやってきては宝石を売ってくる。
問題はそのみなり……というか年齢だ。
明らかに幼い子供。喋りや態度からしてもお子様だが持ってくる宝石はとても貴重で市場に出回らないものすら持ってくる。最初は盗品かなにかを疑ったが、ここのチーフクラスは宝石や包んだ布地についた付着物もきちんと見る。
明らかにどこかの遺跡……しかも通常の冒険者では立ち入る前においかえされるような危険な真相の地層どくとくの粉がついている。一度袋ごと渡されたときにはドラゴンの巨大な鱗が入っていた。
どうやら目の前でニコニコしてる小さな子供はただの子供ではなく冒険者らしい。とても信じられないが、毎回もってくる宝石には遺跡からそのままもってきたような形跡がのこってるし間違いなく邸宅や商店に置かれてるものではない。 汚れがつきすぎてるのだ

「ねね、これはなんで高いの?同じ色のこっちは安いのに」

今日も宝石を交換しにきたのかと思えば、宝石の価値に興味をもったようだ。
担当してるチーフは少々困る。正しい価値を覚えるのは悪いことではないが、ボったくり……ではないものの多少は店側が有利に取引はしている。知識をえれば利益は減る
オーナーに相談したが授業料として装飾品向きの手頃な宝石をもらうことで解決した。
少年も嬉しそうに宝石のカタログを見たり、自分の宝石を眺めてる

「へー……じゃあ宝石は綺麗でおっきいと高いけどそれがネックレスとかにしやすいともっと高いんだねー。」

まじまじとアンバー……古代の樹木の樹液の化石を眺める。少年からしたらゴルドは重いし動くとじゃらじゃらする。だから遺跡の軽い宝石を持ち歩くのだが、最近はあれこれもってきて結局じゃらじゃらしてるのでお勉強したくなったのだ

シャルティア > 「むー……おなじような色だし透明だし……でも違う石なのかー」

宝石というのは不思議で綺麗で難しい。でも宝石のキラキラをみるのは大好き。
常連、ということでプレゼントされたビロードクッションの宝石箱のスリットに大きな宝石をつめていく。こすり合ってきずつかないようにだ。
わざわざ硬度の違う宝石をこすりつけあって傷をおしえてるあたり学校の授業のようだし、店員も面倒見がいいのだろう。

「よし!ちゃんと傷つかないようにしまったー!」

店からしても貴重な宝石を傷なく店に持ってきてもらえるならば助かる。
買い手ではないが少年の持ち込む宝石は貴重なものもあり立派なお得意様だ。
おなじくビロードの裏地をあしらった革袋を腰に。これもお気に入り。
ぽんぽん、となんどもなんども大事そうに撫でる。

シャルティア > あまり多くは語り合わない。カタログを見て、時々「なんで?」と聞く。
言われたことがわからなくても、その言葉を思い出しながらカタログと宝石を見比べて

そんな時間がしばし続いてから

「ありがとー、ばいばい♪」

と少年は手をふって宝飾店をでていった

ご案内:「富裕地区・夜間営業の宝飾店」からシャルティアさんが去りました。