2022/08/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にフライアさんが現れました。
フライア > 富裕層の愛用する豪華なカフェテリアはまるで小さな劇場だった。
そのカフェテリアの──屋根の上に、女は居た。
カフェテリアはとっくに閉店している。時間が時間である。
小高い位置にある二階建てのカフェテリアの屋根の上は、富裕層の一帯がよく見えた。
全貌が見回せるというほどではないが、獲物になりそうな者がいればすぐわかる。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にアンドレアさんが現れました。
アンドレア > 今日はたまたま友人宅で遊んでいて遅くなってしまった。
こういう日は、泊っていくかと言ってもらったし、いつもなら泊めてもらう事あったのだが、
たまたま今日は帰ることにした。
富裕地区の自宅へ向かう道すがら、カフェテリアの前の通りを女性めいた格好はしているものの、
その本質の性は男の子である貴族の少年は、まさか自分を見下ろしている存在がいるなど知る由もなく通過していた。

フライア > 一瞬、女は屋根の上で首を伸ばすような仕草をする。
見た印象と感覚でとらえる情報の齟齬があったからだった。
そう、それは少女のように見える少年──
女は軽く舌なめずりをした。面白い。
今夜の宴は彼女ならぬ彼に相手をしてもらうとしよう。

女がすぐに動くことはなかった。
元々他の地区に比べて夜の人通りが少ない地区だが、
彼が完全に人の気配が絶えた路地に入るまで微笑み、見守っている。
住居ではない建物と建物の間の路地に入ったところで、
その姿が屋根の上から消える。

次の瞬間には、女は少年の真後ろに現れていた。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からフライアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からアンドレアさんが去りました。