2022/08/02 のログ
リス > 屋台に到着して、目的の串焼き肉を幾つか買っていく。
 スパイシーな匂いは、食欲をそそり、美味しそうに見えるから、ついつい多めに買ってしまう。
 本数を見得ないように紙袋に入れてもらうが、すこしはしたないかしら?と、紙袋の中身を覗いて小さく笑って。
 ま、いっか、と気を取り直す姿は、自分に甘い系のドラゴンそのものだった。
 きょときょと、と、何処か腰を下ろして食べられるところを探し、噴水の縁に丁度いい感じの場所を見つけて、其処に腰を下ろす。

「いただきます。」

 今は、知り合いなどはいないのだけども、何となく一人でもいただきます、と呟いて、串を取る。
 もぐもぐもぐ、と串焼き肉を頬張れば、舌を踊るスパイシー。
 一寸辛いから飲み物が欲しくなるわ、とそんな感想を抱きながらも。
 スパイスが肉の味を引き立てて、とてもおいしいのでそれをもぐもぐもぐもぐと食べる。
 一本取り出して、食べて、一本しまっての繰り返し。
 背後の噴水の音が、水の流れる音が、水しぶきが。

 体を冷やしてくれて、とても心地がいい。
 幸せを感じている一時。

リス > もぐもぐむぐむぐ、暫しの間、串肉を交換して食べて、食べて交換して。
 飲み物が欲しくなったので、屋台で買って、くぴくぴ呷って一息ふぅと。
 飲み食いが全部終わってしまえば、ふぅ、と息を吐き出して、周囲を確認する。
 ゴミ箱がちょうどいい所に有ったので、食べ終えた串肉と、飲み物をポイっとごみ箱に捨てる。

 人心地ついて、さて、と還る積りになるころに、
 護衛の四人が戻ってくる、丁度いい感じと言うか、見てた、と首を傾げば、みんな知らんふり。
 もう、秘密にしてよね、と護衛の方々に、言いつつ。

 和気あいあいと、その場を去って行くのだった―――

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 噴水広場」からリスさんが去りました。