2022/07/29 のログ
■竜胆 > 静かに、静かに、酒を飲んでいる。
誰も来ないのは、やはりそう言う場所だから、と言う所があるのだ、知る人ぞ知るという場所だ。
人が来ないと言う事もまた、仕方がない事なのだろう。
人を求めるなら人が来る場所、判り切っているのだろうけれどそれが出来ないのは――――。
解っている。
いう程に自分は、根っこが明るい訳ではない、弟子であり、姪である彼女と似通っている所。
つまるところ、引きこもり気質なのだ、と。
攻撃性が高いだけ、姪よりもまあ、質が悪いと判っている。
だが、姪と違う所は。
それがどうした、と言う所なのだろう。
攻撃性が高く、人が寄り付かないことに苦を感じず。
それで良いと割り切っている所なのだろう。
酒精を、最期に一つ、吐息として吐き出して少女は立ち上がる。
代金を置いて、店を出ていくのだった―――。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 瀟洒なBAR」から竜胆さんが去りました。