2022/07/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にリスさんが現れました。
■リス > マグメールの富裕地区、自宅に帰るまでの、帰り道。
珍しく仕事が遅くなってしまい、こんな時間になってしまった少女は、護衛に守られながら富裕地区にある自宅に向かっていた。
しかし、空腹、と言う物は我慢ならない者であり、護衛してもらっている冒険者達にも、それは起こるものだ。
なので、今日は普段から頑張ってくれている護衛達も従えて、近くのレストランに入る事にする。
其れなりに高級な所ではあるが、リスは、トゥルネソルはお金持ちに分類される存在なので、問題はない。
「それでは、此方の四人にも、振る舞いをお願いしますわ。」
給仕の人に、通常の料金よりもすこしばかり多く、金貨を握らせれば、護衛達も食事をとる事を許可してもらえる。
ただ、護衛達の格好などを鑑みて、それなら、とVIP用の個室を借りる事にする。
彼らは其処で食べて貰えば、他の貴族等に勝ち合う事もないし、彼らのチームで、ゆるりと食事ができるだろう。
食事の代金は全て、リスが持つ事を伝えれば、店の方も問題はない。
此処は、金でどうとでもできる場所なのだ。
護衛達がいなくとも、お店自体にも、用心棒や護衛がいるから、店は安全なのだ。
安心して食事ができるわね、と、小さく笑いながら、少女は席に通される。
知り合いとかがいれば、何時でも通してくださいね、と、給仕に伝えて、席に座る。
■リス > メニューを眺めて、リスは、どれにしようか、と考える。
小さな体格のリスではあるけれど、其処はドラゴンなので、食事の量はそれなりにあるのだ。
だから、と言うわけではないけれど、メニューからステーキを二つ三つ、大の大人でも、食べきれないような料で注文。
デザートに、パンに、スープに、たっぷり注文をする。
「うん……一人で食べられるのだけれど、ね……。」
注文をし終えて、並んでいく食事を眺めて小さく苦く笑う。
知らない人から見れば、ひとりで食べる量ではないので、それを見る人が多くなる。
だから、誰か一緒に食べる人が居てくれると嬉しいな、と思う。
嫁とか、大食いなので、一緒にいると、気兼ねなく食べられて良いのに、と。
それはそうとして、お腹はくうくう鳴っているので、早く食べたい。
いただきます、と手を合わせて、ナイフとフォークを手にして、食事を始める。
優雅な動きは、マナーを覚えているから出来るけれど、食べる量はえげつない。
もくもくもくもく、リスは、食事を平らげていく。
■リス > もく、もぐ、もぐ、もく。リスは静かに一人で食事を平らげている。
一人で食事を終えていく、一皿、一皿、空になっていく。
綺麗な皿が積み上がっていくし、スープも、パンも、どんどん無くなっていった。
しばらくの時間の後、全て食事を終えて、ふぅ、と軽く息を吐き出して、ナプキンで口を拭う。
お腹はくちくなって、満足した、と言える。
偶には、外で食事をするのも良いわね、と思うのだけども、誰かと一緒に食べたかったな、と呟く。
「さて……と。」
食事を終えてから、VIPルームにいる護衛達の元へ行けば、彼等も食事を終えていた模様。
そろそろ、家に戻りたいが、食休みは大丈夫か確認すれば、大丈夫との事。
それなら、良いでしょう、と頷いて見せる。
全員分のお金を支払って、少女は彼等を引き連れて、店を出た。
また、来ようかしら、とそんな風に思って、家に帰る―――
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からリスさんが去りました。