2022/06/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にイズナさんが現れました。
■イズナ > 富裕地区に店舗を構えた商店での用事を済ませると今にも雨の降り出しそうであった空から
ついには雨が落ち始める。初めのうち、激しく強く雨が落ち、夏場で言う所の夕立を思わせたが
初めの勢いが弱まっても中々雨は止まず、どうやら長引きそうな気配であった
「どうも参りました…」
初めのうち、店の軒先で空模様を伺っていたものの何時までもそこに留まるわけには行かず
雨が弱くなったタイミングを見計らって通りに出たものの雨は止まず、
偶然通りかかった空き店舗の軒下にするりと入り込めば、簡易な雨具代わりのマント越しに染み入った
雨の冷たさに身体をブルリと震わせる
マントを脱ぎ、両手で洗濯物でも振るようにして水滴を払うも、適度に水気を吸ったマントは重く、
このまま、雨の中、帰らなければならない事を思えば気が重い
「…っくち、はあ…マントも重いですが、気も重いです」
思えばこんな事態になってしまったのも主人の我儘で商店を訪ねなくてはいけなくなったからである
決して口に出すことはないが、主人の我儘に悪態の1つもつきたくなる
…ついた所で全くもって意に介さない主人ではあるけれど
もう一度、短く息を吐けば、止むはずもないであろうが軒下から伺うように空を見上げた
■イズナ > 雨が止む様子はなくどうしたって帰り着くまでにはびっしょり濡れてしまいそうであった
あまり主人を待たせても同僚たちに被害が及びそうでもあり、意を決して軒下からでると
小走りに帰っていくであった
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からイズナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にフェリーチェさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からフェリーチェさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にフェリーチェさんが現れました。
■フェリーチェ > 品質と見栄えを気にするならここで間違いなし。
仕事で聞いたそんな話を参考に、プライベートではなかなか利用しない富裕層向けの商店を見て回る。
最たる目的は個人用魔道具の発注ではあるが、身に着ける以上は拘りたい部分もあってどの店舗にも目移りしてしまう。
さて、試しに正面から客として入るとまず接客に圧倒される。
続けざまに商品の綺羅びやかさに驚かされて、最後に値段で目眩を覚える。
仕事の卸しとは違って値札の桁が自身のお財布を直撃するとあれば、常よりもその目つきは真剣になるというもの。
一級品には手が出なくても、頑張って貯めたお金はより良いものに使いたい。
そうやって悩めば悩むほどに決定打を見出だせぬまま店舗を後にする。
「はぁ、ちょっと場違いだったかもしれませんね。
お手頃なもので手を打ってしまった方が……いやいや、折角ここまで来たんだから……」
道端のベンチでひとりごちる少女は、早速挫けそうになる心に鞭打ちながら露天で購入したレモネードを傾ける。
■フェリーチェ > 仕事でも扱うキラキラした品は、質の良さが見えすぎて落ち着かない。
一呼吸入れて入店した先はバックルやベルトを取り扱うところ。
シックで実用的な貴金属ではない金属製品はある意味目に優しく、自身の目利きの外にある革製品は純粋に見て触って楽しめる。
「あんまり重くなくて、ずっと身につけていられるもの。
それに、見栄えも悪くないように気をつけて……」
ぶつぶつ呟きながら、完成品のベルトと見本の革の切れ端を手に取って眺める。
店員の厳しい監視があるとはいえ、直接触れる棚がずらりと並んでいるのはありがたい。
触ってみれば流石は高級店というべきか。
滑らかに鞣した表面は、たとえ直接肌に触れていても問題ない質感に整えられている。
魔導具用にせずとも普段ちょっとしたアクセントに付けていても良さそうだった。
そうこうして目移りしていると決まるものも決まらず、やはり時間だけが過ぎていく。