2022/05/28 のログ
ノーマ > 声をかけよく見ればそんなに身長は高くなく少年だろうかとみて。
警戒されるかと思ったが返された言葉は予想外で。

「確かに見た目は怪しいですけど変な気配はしませんし。
そうやって自分で言うからにはそんなに危なくはないですよね?
…そうでしたか……目立っていましたか?」

声をかければ先ず自分の心配をされた事にきょとんとし。
次には怪しいという事を言う姿にくすりと笑ってしまい。
自分で自分を怪しいというからには危険はないだろう判断して。

「それに……危ないと言えばあなたも危なくはありませんか?
一人歩きは危険ですよ」

心配された事をそのまま返して少しだけ笑みを見せて。

ブレイド > 「自分で言うだけあって、大した悪党かもしれないぜ?
この街にはチンピラ多いしな」

冒険者にごろつき、不良貴族など目白押し。
自身の悪行自慢をするやつだって、少なくはないのだ。
それに、夜中にメイドが歩いているというのはあまりお目にかからない。

「目立つんじゃねーの?
夜中にうろついてるメイドなんてさ。
メイドってもんはこんな時間は屋敷にいるもんだ」

何かを買いに出るにしたって、開いてる店のほうが少ないだろうし。

「オレは冒険者だからいいんだよ。
あんたはそうは見えないけどさ」

ノーマ > 「それでしたら襲ってきませんか?ひ弱なメイド一人ですよ。
それは否定する要素が欠片もありませんね」

碌でもない人を上げていけばキリがない。
しかしそんな人ならばこちらが反応をする前に襲ってくると言っては首を傾げて。

「目立ちますか……これは正装なのですが困りますね。
屋敷勤めでしたらそうですが、私はそうではありませんから」

屋敷にと言われれば緩く首を振り、屋敷勤めでない事を説明して。

「私はいわゆる派遣のメイドです、ですので依頼が終われば帰りますから。
それに…一応冒険者登録もしていますよ」

これでも強いですからと冗談っぽく告げてみせて。

ブレイド > 「脅しがいがねーな…。
まぁ、襲っても何も得はねーし、んなことしねーけど」

ひ弱なメイドと自称しているが…。
確かに見たところ、ただのメイドといった感じだ。
襲って得がないかといえば…悪漢や強姦を楽しむものであれば
お釣りが出るくらいには楽しめるだろう。

「派遣メイド?そういうのもあんのか…。
変なやつにあたったりしねーのか?そういうのって。
いっちゃあれだが、ここの金持ちってのは趣味がわりーぜ?」

自分もさっきまで胸糞悪いやつにあたったことを思い出して渋い顔。

ノーマ > 「この街に住んでいればある程度なれますよ。
そんな事はないと思いますが…」

襲っても得がないという相手をしげしげと見つめ。
この街で襲ってくると言えば大抵は強盗か強姦、どちらでも得はあると思うのだが口にはしない。

「大抵は酒場や商店の臨時の店員が多いですね。
時々にいますが…そう言うの実力で対処しますよ。
それは否定しませんが……今回の雇い主は比較的まともでしたね」

もしかしてそちらは…と顔を見ては察して。

ブレイド > 「単純にそういうことで楽しめねぇタチってだけだよ。
どうせなら、お互いいい思いしたところだ。
別にあんたの顔が良くないってわけじゃないぜ?
むしろ、かわいいほうなんじゃねーの」

自分の言葉を少し考えてメイドに言葉を返す。
それに自分も今は懐は潤っている。

「割と骨太なんだな。
実力でどうにかできるってなら、メイドも悪くないのかもな。
派遣じゃねーやつは主人に逆らえねーし…
オレの方は、まともじゃーなかったな。
女を囲うために走らされてイヤーな気分だ」

ノーマ > 「それは良い事ですよ。
普通はそういう物だと思いますが…。
それはありがとうございます、ですがお誘いを受けてもお断りしますので」

きっと社交辞令だろうと可愛いという言葉をさらりと流し。
お互いにという言葉に同意はするが、ほんの少しだけ頬が赤くなり。

「この街で何かをするには多少の腕は必要でしょう?
それはそうなりますね……嘆かわしい事です。
それは災難でしたね……」

まともじゃない仕事内容を聞くと同情的に見てしまい。
今回の雇い主が本当にまともでよかったと安堵してしまう。

ブレイド > 「誘ってんじゃねーって…単純に…」

単純に?
女が夜道で一人で歩いていたから気になっただけだ。
とはいえ、それを口にしてはやはりナンパ目的と思われそうで。

「あー…なんだ。
あぶねーぞってだけで、腕っぷしがあるってなら
べつになんでもねーよ」

ちょっと童顔ではあるが、社交辞令というわけではない。
そんなメイドが歩いていたから心配になったというわけだ。

「気分なおしでもしたいとこだけどな…
この時間じゃ、ろくでもねー酒場しかあいてなさそうだ」

ノーマ > 「そうですか。それは失礼しました。
少し前に似たような事がありまして」

その時はナンパでしたからと勘違いしてしまった事に頭を下げ。
本当に親切心で心配をしてくれている事に笑顔を見せてお礼も告げて。

「いえ、心配していただけただけでも嬉しいものです。
気を付けさせて頂きますね」

チンピラ程度ならば大丈夫だがそれでも気を抜けば危ないかもしれず。
声をかけて貰ったおかげでそんな気のゆるみもなくなり本当に助かったと。

「それでしたら一件心当たりがありますからご案内しますよ。
心配をして頂いたお礼と言っては何ですが」

酒場という言葉に良い場所を知っていると口にし、相手が断らなければ案内をしようとして。

ブレイド > 「そりゃあんたも最難だったな。
つか、オレも夜道で声かけてくるようなやつは怪しいと思うし…
気にしてねーよ」

丁寧な物腰だが冷たい印象はなく
むしろ笑顔も見せてくれた。
やはり夜にうろついてたら危なさそうな人種に見えるが…。
気をはっていれば大丈夫か。

「いきつけの酒場ってやつか?
真面目そうなメイドさんにしちゃ意外だな。
あーっと、オレはブレイド。冒険者をやってる」

先に自身の身分を明かしておかなければ、やはり怪しさは拭えないだろうし
自己紹介をしつつも彼女のあとに付いていくだろう。

ノーマ > 「しかも数人でしたから……面倒でした。
殆どは下心がありそうと思うのが普通ですよ。
いえ、おかげで緩んでいた気を引き締める事が出来ました」

もし出会っていなければ気の緩んだまま歩いていたかもしれず。
そうならば不要の危険に遭遇したかもしれないと思えば感謝をするのは当然の事であって。

「いえ、よく雇われる酒場ですよ。
お酒はたしなむ程度ですから、そんなには飲みません。
ブレイド様ですね、私はノーマと申します。
派遣のメイドと時折に冒険者を行っていますね」

名前を冒険者と聞けば名乗り返し。
相手を先導するように歩いては富裕地区から平民地区への道を歩き。
やがて一軒の酒場の前にと到着をして。

ブレイド > 「ふーん、逃げれたならいいんだけどよ。
緩んでたってなら、声掛けずに襲ってたら危なかったな」

けっけっけと人が悪そうに笑う。
さっき言ったこともあるので迫力も半減だろうが。
彼女の案内を受けて浮いていった酒場は平民地区の店だ。
無駄に高級店じゃなくてよかった。
今日の稼ぎがすっとばずに済みそうだ。

「そういやさっき言ってたな。
まぁ、あんたがよく雇われるってならまともなとこで間違いはなさそうだな。
ぼったくりだったら、今度あったときにわびでもしてもらやいいし。
その時まではノーマって名前は覚えとくぜ」

彼女はどうするのか。
宿に行くのならば…まぁ心配は無いだろうが
店の場所さえわかってしまえば送り届けてからでも飲みにこれる。

ノーマ > 「逃げ切るのも骨でしたので眠って頂きました。
そうですから本当に声をかけていただいて助かりました」

人が悪そうに笑うが先ほどの事もあるので悪人には見えず。
案内をした店は遅くまでやっている普通な酒場。
問題さえ起こさなければどんな客でも歓迎してくれると告げて。

「この店は問題さえ起こさなければ安く飲めますよ。
ぼったくりに合う時は何かをやってしまった時ですね。
その時はまともな貴族でも紹介させて頂きます」

そう告げた後に、そんな心配はないと笑みを向け。
そして案内を終えれば宿に戻るのでごゆっくりと告げて。

ブレイド > 「なるほどね。
たしかに腕っぷしはそれなりにありそうだ。
とはいえ、せっかく声までかけたのに
宿まで送らねぇんじゃ、男としてカッコわりぃな。
酒場の場所は分かったし、あんたが無事におくったらゆっくり飲ませてもらうさ」

送り狼になる気もねーから安心しろと笑って。

「まぁ、襲われたいってならとめはしねーけどな」

平民地区は横暴な貴族などは少ないが
治安は浮遊地区ほど良くはない。
彼女が断らないのであれば、宿まで送っていくだろうが
断ったとしても問題はないだろう。

ノーマ > 「ブレイド様は親切ですね。
では折角ですのでお願い致します、かっこ悪いのは困りますよね」

ここまで言って最後に送り狼になればそれはそれで凄い演技だと関心をするのだがそうはないだろうと。
なので此処から宿は近いのだが好意に甘えることにとして。

「それはそれで困りますから…」

富裕地区も平民地区も日が暮れてしまえば治安は良くない。
距離的にないとは思うが送ってもらう事と決め、宿の場所を告げてはお願いをして。

ブレイド > 「ああ、かっこ悪いのは困っちまう。
まともなメイドの前でくらいカッコつけたいもんだしな」

問題がないというのであれば、彼女を送るだろう。
ノーマ自身もそれなりに戦えることを思えば
心配しすぎなのかもしれないが。

彼女を宿に送り届けたあとは、ゆっくりと紹介された酒場で一服するとしよう。

ノーマ > 「それを口にしなければ決まっていましたよ?」

黙っていればかっこが付いたのにと思えばつい小さく笑ってしまい。
戦えはするが親切心を無下にも出来ず、送ってもらう間は本当に気を抜ける時間となり。

宿に送り届けて貰えば軽く頭を下げてお礼を告げ、宿の中へと消えていって。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からブレイドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からノーマさんが去りました。