2022/05/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にメレクさんが現れました。
■メレク > 薄紅や白色、紅色の花の木々が咲き乱れる貴族の庭園にて催されたのは
好色と退廃で支配された都でも一際に悪趣味な饗宴であった。
庭園内の至る箇所に設けられた大理石のプールや噴水に満たされたのは芳醇な香りの酒で、
テーブルのみで収まり切らぬ贅を凝らした料理の一部として、
庭木には豚や牛の丸焼きが丸々一頭、枝に吊り下げられて欲しいだけ切り取って喰らう趣向。
集められたのは王国有数の貴族達であり、
彼等を持て成す為の美男美女の奴隷や市井から破格の待遇で雇われた者達が、
薄絹一枚にて給仕を行ない、望まれるが儘に肉体での奉仕も務める。
北方帝国シェンヤンにて傾国の暴王が取り仕切った酒池肉林の再現が、此の場所にて行なわれていた。
招かれた貴人達が老若男女問わずに欲望に溺れて、浅ましき痴態を晒す様を、
遠巻きにて眺めるのは主催者たるでっぷりと肥えた中年貴族の男。
ゆったりとした椅子に腰掛けながら堕落する人々を眺めて、心底、愉快そうに頬肉を歪ませる。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からメレクさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区バー」にフォールさんが現れました。
■フォール > 地下にバーに向かい、地下へと向かう階段を降りていく。
その巨躯と広い肩幅、やや窮屈であり、身を屈め目的の扉の前に立つと扉をあけ放ち中へと入っていく。
壁際におかれたランタンの緩やかに踊る光と影。
カウンターの中にいるマスターに軽く手を上げ挨拶をしてからカウンターの端のスツールへ進んでいく。
腰を下ろすその椅子は男が金を出し、補強したもの、男の体重を受け止め、軋み音一つで壊れる様子はない。
腰を下ろしたところで空のグラスと琥珀色の酒。そしてナッツと干した果実が盛られた小さな皿が置かれる。
静かな店内、魔道具が奏でる緩やかな音と時が流れている。
■フォール > 静かに流れる時と、音楽を楽しみながら、ボトルの蓋を開け、グラスの中に酒を注いでいく。
とぷとぷとぷ、音が響き透明なグラスの中で酒が空気を押し出し、グラスの中ほどまで満たされる。
グラスの広い口からふわりと香る芳醇な酒の香り。
先ずはグラスを持ち上げ、その香りを楽しんでから唇と舌を湿らすように一口。
舌の上を転がり喉を焼く強い酒精を味わってから干し葡萄を一つ摘まみ一口。
その酸味と甘みを楽しんでいる。