2022/02/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/閑静な公園」にラファルさんが現れました。
ラファル > 富裕地区の公園、其れなりに高い常緑樹があった。樹齢はそれなりに行っているのだろう太くて大きな木。
 そこの枝から頑丈そうな麻縄が垂れていて、その先に、簀巻きに成っている幼女が逆様に縛りつけられていた。
 幼女を簀巻きにしているロープは確りがっつりと縛っているようで、ミノムシに見えるだろう。

 ぷらーん、ぷらーんと、人の視線の高さ位の所で、幼女が揺れている。
 ツインテールに縛っている髪の毛も重力に負けて垂れており、ぷらーんぷらーんとしている。
 視線を少し動かすと、簀巻きにしているロープに張り紙が張ってあった。

 それを読むと、お仕置き中と書いてある。
 罪状も一緒に書いてあった。

【私は、姪っ子のお菓子を奪って逃げました、反省中です。
 お手を触れないでください、餌を与えないで下さい。】

 と、書かれていた。

「ぶー。扱い酷くなーい?」

 幼女は、ぷらーんぷらーんと揺られている。
 特殊な縛り方をしているのか魔法的な何かがあるのか、抜け出すような気配はなかった。

ラファル > 「んぎぎぎっぎ。」

 半竜に戻って、何とか引き千切ろうとするのだけども。
 魔法で強化されているロープは引き千切れない、こう、縄抜けの術を使おうとしても、ロープが生きているかのように縛る。
 つまるところ、自力では脱出で着なさそうなのである。
 こういう時は、精霊に―――と思ってもみるのだけど、精霊たちが近寄って来てくれない。
 風の精霊なのに、近寄らないというのは、対策が施されていると言う事だ。

 捕まえるのはリス、縛るのは竜胆。姉達は、仲が良い。自分も仲が良いのだけどもそれはそれとして。
 タッグを組まれるとどうしようもなくなるのである。
 ぷらーんぷらーんと、寒空の下、揺れる簀巻き(幼女)。
 きょろり、きょろきょろ、金色の竜眼は、誰か助けて、とキラキラした目で訴えてみる。

 でも、ロープに張り付いている注意書きが、有るので、さてどうなのだろう。

「へるぷみー。」

 声に出してみた。

ラファル > へるぷみーの声は、虚しく響いて消えて行った。
 よくよく考えれば、貴族さんたちは基本こう言うのは遠巻きに見て指さして笑うのが好きであり、助けようなんて人はいない。
 なので、助けを求めるだけ無駄だと言う事を学ぶ幼女。
 ぷらーんぷらーん、揺れるだけ、しっかり食い込む縄は、幼女をつかんで離さない。
 どうしたものだろうかー。どうしたらいいだろうかー。
 幼女は、にゅー、と力尽きる。

 うぞうぞしたり、抜け出そうとするのに疲れて飽きたのだ。
 なので、幼女は、ぷらーんぷらーん、揺れるだけの状態になる。

 幼女が解放されるのは、きっと、ちゃんと反省したと判断されるときになるのだろう。
 それがいつなのかを知るものは―――――

ご案内:「王都マグメール 富裕地区/閑静な公園」からラファルさんが去りました。