2022/01/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にアダンさんが現れました。
アダン > 新年を迎え、祝賀の雰囲気が満ちる富裕地区。
貴族や富裕層の市民の屋敷では、連日のように祝宴が催されている。
単純に新年を祝う気持ちももちろんあるだろうが、その中で退廃的な、爛れた行為が行われることも少なくない。
また、新年早々の陰謀の談合なども行われており、華やかな祝宴の影で、この国の闇が蠢いていた。
腐敗貴族の一人であるアダンはそういった会合に顔を出しては、己の欲望を満たしたり、陰謀に手を染めたりなどを繰り返していた。

「さて、あとどのくらいだったか」

新年祝賀の飾り付けなどがなされた、様々な屋敷が立ち並ぶ路地をアダンは歩いていた。
新年の挨拶回りである。自身の家と同盟関係にある家はもちろん、自らの陰謀の犠牲にした家にも訪れては、その欲望を満たしていた。
特に馬車などにも乗らず、護衛も目立つ形で付けずにアダンは歩いているが、それは新たな獲物を探すためだ。
通行人に挨拶しつつも、今日の獲物の品定めをしようと、年若い女性たちに視線を向けているのだ。
挨拶回りの先で獲物がいればそれもよし。路上で出会ったのならばこちらの屋敷に連れ込んでもよしということである。

アダンは腰を降ろして本日の獲物を物色しようと考え、路上に出店されていた屋台にて飲み物を購入すると、そのまま路上の喫茶スペースに移動し、通行人を眺める。

アダン > 「続きをめぐるか」

めぼしい獲物は見当たらず、アダンは席から立ち上がると、挨拶回りの続きを始める。
とある令嬢の屋敷に至れば、下卑た笑いでズカズカと邸内に乗り込んでいき――

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からアダンさんが去りました。