2022/01/01 のログ
■アウル・リブライアン > 鍛えた体に合う八重歯が歯列から覗く
アウルの感想に、隠し事をすることもなく猫をかぶっていると見せる様子
スーツで身を包んだ猫は、やはり思った通りのようで虎だったらしい
「そう、悪い気はしないわ。」
感じる生気の様子に、アウルは一度瞳を細める
エスプレッソを両手で携えたまま、静かに音もなくもう一度飲む様子を見せては
正直な感想 それをこちらも隠さず呟く。
薄紫色の向こう 前髪と眼鏡 薄紫色の瞳は
感情を特に見せることはなくても、コーヒーを頼んでもアウルのように楽しむのではなく
アウルと楽しむアイテムのように扱いながらの様子をチラリとカップに向け
アウルも木製ソーサーの上にコトリと小さなカップを置くと。
「私としては、野性的なほうが気になる。」
連れ出すわけでもなく、この温まった時間を過ごしたいらしい素振りにそう伝える
左手が白いハンケチを手に、唇を軽く押すようにしてクレマを取り払い。
「猫かぶりをやめるなら、付き合ってあげる。」
上からの物言いでも、それはこの状態でいえば
イエスか ノーか それを決めるのはアウルなだけに、そんなセリフが適当だろうか
褐色 八重歯 鍛えた体 高身長も相まって、気取るよりも本性が見たいようにそういうと
目の前に差し出された、そうするとは思っていたケーキを、長い片方の魔石がぶら下がる房を掌で抑え
たれ落ちないようにしてからゆっくり、ぱくりと口に含んだ。
エスプレッソの余韻が強いせいか、チョコの甘味はビターな感覚
スポンジは味がはっきり伝わらず淡いもの。
静かに咀嚼してみせてから、喉に落とすと
「どうする?」
アウルは敢えて虎に戻す方向で整えながら、再びエスプレッソを口に含んで
ゆっくり、静かに 深く吐息を作る。
■バーニィ > 悪い気はしないという言葉に小さく笑いながら、対する自身は味わうように再び木のカップを持ち上げ口元へ。
次第に甘くなっていくエスプレッソのコクを楽しみながら、相手の正直な感想を楽しむ。
「フゥン─。」
自分とは対照的に上品に唇につくクレマを取り払う相手を眺めつつ、
猫かぶりをやめたらという言葉に目を細めながら相手を見つめる。
「じゃぁ、付き合ってもらおうか。」
と、にんまりと楽しそうに、肉食獣めいた笑みを向け、自身が差し出したケーキを咀嚼する相手に言葉を返すと、深く吐息を漏らしたアウルの唇についたチョコレートケーキの残滓、女の口でなめとろうと少し腰を浮かせ顔を近づけながらソファーの背もたれと、アウルの背の間にしなやかな筋肉に包まれた腕を差し込もうとする。
■アウル・リブライアン > 敢えて、虎を見せなさい
そんなアウルの言葉に、バーニィは乗り気だった
この場所 このカフェ この相手だからそうしたかもしれない
ほんの一時の猫かぶり
それはそれで遊びとしては楽しいものだっただろうけれど
アウルとしては、寝床でアマゾネスに貪られるような
そんな貪欲で筋肉質なほうが好ましいせいか、バーニィの戯れ事を一息で脱がせてしまった
猫かぶりがとれて、気障な印象をとってしまうとバーニィの気質は“らしい”ものへと変わる
付き合ってもらおうかと言いながら、本性を見せて遊ぶことは構わないらしい
―――ずいぶんと、薄い皮じゃない。
内心でそう漏らしながらも
無理をしていたわけではない些細な遊びだったのだ
そんな遊びを脱いだ、ややぎらついた赤い瞳
カップを置いたアウルに目をつけ、褐色肌と相まって背中に腕を回される
グイと、魔女らしく力や体力をみにつけていないようなアウルの体はソフトな感触
ケープドレスとフードローブでしかないのなら、コートとは違い肉質への障害は薄く
その掌に伝わる柔身とともに、自身が抱えるには大きすぎる胸囲
それが、自身よりもずっと収まっているバーニィの胸元と押しつけ合わさる
大きな乳房が、ローブを超えてケープドレス越しだけでふにゅりとつぶれると
バーニィの胸元はすべて埋めてしまった
そんな大きな一部が形を変えるままに、互いのコーヒーとほんの少しの沈んだままの砂糖
飲むほどに味が変わっているエスプレッソの苦みと濃さ ほんの少し感じる砂糖の甘さのまま
音消しはうまく働きながら、この静かなカフェの中 透かしの柵越しには縦列でふさがれる隙間と隙間からは見えているだろう
唇をふさがれたアウルは、両手 飴色の木製義手と白い指先を左右 バーニィの二の腕に添える形で
互いに顔の角度を逆向きに薄くつくりながら重ねあう
拒む理由もなければ、ただのキスだけなら構わないかのように
ただ、カツンと触れた眼鏡のレンズ ゆっくりと左手が眼鏡をはずし、片手で畳むと
そのまま継続してキスは続き、赤い髪と薄紫色の前髪は触れ合うまま時間が過ぎていく。
「ん……は。」
そして、途中で一度薄く剥がして、息を整える
コーヒーの香りの向こうに、お互いの匂い
アウルのインクや抽出薬草の匂い
■バーニィ > 基本的に思考も単純な女。
ヴェールのような猫ではあったが、相手が不要といえばあっさりと脱ぎ捨てる思い切り。
変わりに現れるのわわずかにぎらつくような真紅の瞳と、楽し気に弧を描く唇。
ソファーの背もたれとアウルの背の間に差し込んだ女の手、柔らかな、鍛えていないその背中をローブとケープの中に感じながら軽く寄せれば自身の胸に重なりふにゅりと柔らかくつぶれる豊かすぎる胸。
自身の筋肉とハリのある乳房。
その違いもまた楽しく感じながら顔を寄せ唇をふさぎ、柔らかな唇を舐る女の舌。
エスプレッソの苦みと、ケーキのビターな甘みに砂糖の柔らかな甘みを感じる相手の唇。
ぬるりと女の舌が滑り軽く吸いあげる。
響くリップノイズも、音けしの結界の中に留まり消えて。
相手の眼鏡を外すしぐさに色気を感じれば、互いに作った角度、鼻先をくすぐるインクや薬草の匂いを楽しみながら再び口づけを交わす。
女がまとうのは外で活動しているゆえの太陽の匂い。
次第に深くなるキスを楽しみながら、二の腕に振れたアウルの手にこたえるようにわずかに腕に力を込めてみたり、逆に相手のふにと柔らかな二の腕や背中を撫でたり、髪をすくように指を通し、互いの熱を混ぜ合わせ一つになっていく。
ほんのり苦く甘いひと時を楽しんでいく。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 カフェ バーバレラ」からアウル・リブライアンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 カフェ バーバレラ」からバーニィさんが去りました。