2021/12/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にバランガさんが現れました。
バランガ > とある日の昼下がり王都の富裕地区の一角に建てられた聖堂でのこと。
恰幅の良い司祭と同じように恰幅の良い中年の男が笑顔を交わしていた。

「いやいやこの程度、大したことじゃァありませんわい…この町で生きる者としての当然の喜捨ですからなァ」

そう言いながら手渡した絹製の袋の中には重さに比例した数の貨幣が収められていて、久方ぶりの大きな収入に司祭の顔もほくほくとしたものだった。
これで何事かあればこの司祭はこちらの顔を立てるように動いてくれるだろう、腐敗が進むとはいえ司祭という立場に居る者の言葉は重い、それを思えば手渡した財貨は安いものだ。

「あぁ、それじゃァ…ま、暫く聖堂の中を見学させていただいて帰らせていただきますよ。いえいえ、司祭様のお手を煩わせるわけにゃァいきませんからな」

そう言って別れれば聖堂の中を物色―――即ち修道女や、聖堂に勤める女達を―――し始める。
気さくな笑顔を見せているがその実顔と身体、そこしか見ていない下衆の輩。

バランガ > そうして暫く物色した後、食指をそそられた女の容姿をメモした紙を司祭付の男に手渡して聖堂を去っていく。

後日男の元に司祭の使いとして女が遣わされることになるが、その後どのような目に合うかはまた別の話となる。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からバランガさんが去りました。