2021/12/08 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 服飾店」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
■メイラ・ダンタリオ > 富裕地区にある、個人経営の狭い店ではなく、大店の一つ
生地から既製品 唯一無二まで 腕の立つ職人が一人で経営する、特別な店に比べれば多少見劣りがある
しかし、大きな店であることから受け入れる幅 応える幅は広がり、特別性の代わりに受容性は高い
そんな店の中でメイラは、傍のスキンヘッドの老紳士と共に、壁に立てかけられた大きな縦鏡の前で立っている
いつものドレススタイルでもなければ、戦場用の中着でもなく、社交用のチャイナドレスなどの遊びでもない
ごくごく単純な、黒のスーツスタイル 二本の脚がでるパンツスタイルの姿で、白ネクタイの締まりを整えながら
長い後ろ髪をくるりと三つ編みの輪で結わえた姿に 赤い瞳 ギザ歯 七分袖から見える、日に焼けていない肌
其処から覗く、婀娜比べの黒線画 墨絵刺青
『マフィアの方が一番好まれ、芯が通っているのがスーツスタイルですが
お嬢様も負けておりませんな。』
後ろでメジャーを片手に眺める姿
黒一色に白ネクタイの姿のメイラは、獣性を感じさせそうな トラバサミのように整ったギザ歯と赤い瞳
黒いドレススタイルとは違った、物騒な空気を匂わせているのにスーツを差し出した者として
特に不満はない様子を零す
「あら、それはどういう意味ですの?」
鏡越しでお互い、紳士的な笑みと、ニィッと弓張月を描く笑み
自身の姿が、威圧的なのはいつものこと
気まぐれに袖を通した二本の脚の姿も悪くはないものだった
物騒で腐れた 金と欲に溺れた姿とは違い
暴力的で 忠実な ノブレス ではなく マフィア の姿を思わせるそれ
しかし本質に変わりはない メイラはどこまでも暴力的で どこまでも忠実である
「刀を。」
そう言って、紳士に預けていた愛刀二つを腰の革ベルトと連結させていた通しに備え付け
五指が柄を撫でると具合を確かめるようにわずかに、その剣身を覗かせるのならば
キシンッ と静かに納めていく
「スカートの比べてどう、と思いましたけれど
制限も無く仕上がっていますわよ。」
足を広げ、片膝を持ち上げる なんら不自由はない
生地も悲鳴を上げておらず、コツリと、ヒールブーツの足元がその太い踵を鳴らす
■メイラ・ダンタリオ > 戦闘用に加え、ドレスでは不向きなこと
長い髪を一本にまとめて上にしている姿
どことなく、落ち着いて望むものよりも稼働的な
殺意 動意 を高めているような姿
用意が整えば問題はないように、先ほどまで通していた衣は預けていく
後で届けさせてもいいのだ
コートを片手に携え、コツコツコツと太い踵の音色と共に
普段使いに気を入れた様子なら仕立てた礼金として
金のゴルド貨幣を数枚 銀のゴルド貨幣を数枚 で支払いを済ませたとか。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 服飾店」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。