2021/10/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からノイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にメレクさんが現れました。
メレク > 王都の貴族邸宅にて行なわれる仮面舞踏会。
普段よりも照明を落とした薄暗いホールには管弦楽団による艶やかな音楽が鳴り響き、
華やかなドレスで着飾った男女が肌が触れ合う程に身体を近付け、会話や舞踏に興じている。
彼等は皆、一様に仮面を付けており、己の素性が何者であるのかを分からなくしていた。

表向きにはやんごとなき者達の社交の場である夜会。
しかし、その実は有閑貴族達が一夜の享楽に耽るための集いであるのは明白。
貴族の他にも見目麗しい奴隷の男女や高級娼婦、事情も知らずに集められた女達が混ざり込み、
灯りが届かぬ会場の隅からは男女の熱い吐息や嬌声が、音楽の途切れる合間に漏れ聞こえてくる事だろう。

その会場の中央の壁際にて一人の男が二人掛けのソファに腰掛けて高級ワインを嗜んでいる。
でっぷりと肥えた身体に、節くれ立つ十の指に嵌めた豪華な太い指輪。
仮面で顔を覆っていながらも、正体を隠す意志が見られない彼は、この夜会の主催者である。
傍らに奴隷達を侍らせて、時折、近寄ってくる貴族達との他愛もない会話に興じながら、
男は快楽に堕落する人々の姿を眺めて、心底愉しそうに只々ほくそ笑むばかり。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からメレクさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にシュティレさんが現れました。
シュティレ > 私は、今はヒトの地域に居ます、確か、此方の王都の富裕地区と言う場所に当たる場所です。
私の仮の拠点は、この地区に在り、此処では一応では有りますが、貴族と同列に扱われております。
ヒトの中に溶け込む事に関して、一番扮しやすかったのが、ヒトの貴族と言う位になります、元々、私の国では伯爵位を得ているので、ヒトで言う貴族に当たる存在なので、一番気が楽でした。
今、私は家の周辺の街路を歩いております。目的と言って、今の所は特になく、唯々、散策といって良いでしょう。
何か、目につくようなお店があると良いのですが。そう考えながらも私はかつ、こつ、とヒールを鳴らしながら歩きます。
昼間の町並みには、色々なヒトが歩いているのが見えます。
楽しそうなヒト達は、裕福な階級なのでしょう、上品を装って歩く人々。
気になるものは、今の所は見つからないので、そのまま散歩にしましょう、と視線を動かします。

「―――。」

ふと、思う事があります、私は、太陽の光に抵抗がある血族なので、昼間でも、問題はなく歩けます。
が、ヒトの上品な身成の人が、傘をさして歩くところを見ます。
それは、服装に在っていて、お洒落、と感じる者でした。
融け込むのであれば、ああいう物を持つのも、良いのでしょうか、と私は思います。
金子は、幾何かありますし、仕立てるのも良いかもしれないですね。
私は、決めました。
良い、お店を探して、日傘と帽子、手に入れることにしましょう、一流のお店が、良いと思うのですけども。
何処かに、有るでしょうか、街路を歩きながら、商店のある区画へと、足を向けることに。

シュティレ > 暫しの間、私は街路を歩み、お店のある場所まで進んでいきました。
秋となり、空気がひんやりと冷えてきている時期ではありますが、まだまだ太陽は熱を堕とします。
秋から冬は、好きな季節です、私達血族は太陽の光に弱い物ばかり、故に、夜が長く成ればその分活動が長くなります。
つまり、これからの時期が一番長く活動できる時期となって来るので、自然と好きになれる、と私は思っております。
思考がずれてしまいましたか、と軽く気を取り直すように視線を向けなおします、私の瞳は二・三件のお店が視界に入りました。
それぞれ、お店の様式が違います、服を中心に扱うお店と言っても、素材や流行などがあり、それを取り扱うのは店主の差配。
最初に入ったお店で買わねばならぬという事はありませんし、時間もまだたくさんありましょう。
それなら、と一番最初に目に入ったお店へと、足を運ぶことにしました。
入り口は、木製の扉、お洒落な細工の扉でした。
扉を軽く押して開けると、お店の中は広く様々な服装があります、イメージとしては、赤と言うべきでしょうか。
目にも鮮やかで、煌びやかなドレスがたくさんあり、派手目のコーディネートの洋服、です。
お洒落で、見目麗しくはなりそうですが、私は今回はドレスではなく、日傘と帽子です。
店員らしき人に声を掛けて、案内してもらう事にしました。

シュティレ > 暫しの間、私は、係員の人に店の中を案内してもらいつつ、日傘と、帽子を探しておりました。
案内された場所には確かに沢山あるのですけども―――今市、私の趣味に合う物ではありませんでした。
数多くあるが故に、あれや、これや、と眺めて居れば時間は過ぎておりまして。
他にも見たいお店自体は有りますが、然しそれは叶うことはなく。

私は後ろ髪を引かれながらも、家路への帰途へ入る事にしました。
また、別の機会があれば、もう一度、この辺りにきましょう、と考えつつ―――

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からシュティレさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にレイさんが現れました。
レイ > 普段はあまり近寄らないようにしている実家付近の大通りを魔法の灯りを発する指輪を片手に歩く。
こんな場所を歩いているのは冒険者ギルドで巡回の依頼を受けたのはよかったがその巡回先を確かめなかったから。
その結果、寄りにもよって実家近くをこうして歩く事となってしまい。

「はぁ……見つからないようにしないとね。
見つかっちゃったら絶対に父さまに今日は泊っていけって言われるし…」

出来るだけ実家の前は速足で通り過ぎてはいるが前に立つ私兵には見つかり見なかったふりをして貰っている。
そんな事を何度か、また実家の前を通り過ぎれば角を曲がり決まったルートを歩いて。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からレイさんが去りました。