2021/08/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にレイさんが現れました。
レイ > 「それじゃまたその内に帰ってくるよ」

富裕地区の一角にある自宅に久しぶりに戻り少々の家族との時間。
それを終えればまた帰ってくると告げて屋敷を後にして門を潜り通りへと。

「んー…落ち着きはするけどやっぱり僕には豪華すぎるんだよね。
平民地区の宿の方が落ち着くかな」

貴族らしくない仕草で肩を回すように動かし大きく息を吐き。
自宅である屋敷を一度振り返っては次はいつ戻ろうか、
そんな事を考えながら歩き出し。
早速仕事を探そうと考え平民地区のギルドへと続く道を歩き出して。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にプリシアさんが現れました。
プリシア > 王都マグメール富裕地区。
王都の中でも比較的治安は良い地区だろう。
其れでも安全の保障は絶対的なものではない。
そうした事は云い出せば限も無いが。

此処はそうした富裕地区の中でも比較的大きな広場。
今日は其処で大々的な宴が開かれていた。
宴とは云え、他の地区の様に自由気侭に歌って踊って騒いでとの賑わいと云えるものではないだろう。
王族や貴族が集まる社交場が最も近い表現か。

そんな場所が子供にとって面白いか如何かと聞いてみれば、其の答えを予想するのは容易な事だろう。
其れでも大人達に合わせて大人しくしなければ為らない。
宴の席の片隅、そう目立たない場所に設置されていたベンチにチョコンと座る小柄な幼女、暇そうに足をプラプラ揺らしている。
好奇心に付いて来てみたものの、思った以上に興味の惹かれるものが無かったのだ。
取り敢えず来ただけでは勿体無いので並んだ料理を少しばかり。
若しかしたら、他の場所には何か興味を抱けるものが在るかもしれない。
なので、其れを探す前の休憩として此処に居た。

「うぅん…ここ、お友達もいないしなぁ…」

呟き乍周囲を見渡す。
其のお友達は、此の宴の事を知っている為か誰も居ない。
もう少しだけ居てみて、何も無かったら帰ろうかな、と考えて。

プリシア > 暫くはのんびりと待ってみた。
歩き回るのは好きだけど、何も無いと解っている場所を歩き回るのは無駄に疲れるだけ。
他の地区の宴の様に、楽しむ事に主を置いている訳では無いのだから。

だから、結局の処は眺めていただけで帰る事に決めるのだ。
せめて同じ位の年の子とか、楽しめそうな催し物が在れば別だったのだけれども。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からプリシアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/高級酒場」にルヴナンさんが現れました。
ルヴナン > 薄暗い店内には、時間を想起させるものはない。
暗く保たれた照明は、互いの顔の判別が危うくなるかならないかの絶妙な明るさを保っている。
仄かに薫る酒精の芳香を除けば、香りも、音楽さえもかかっていない。
フリーの客用のカウンター席、待ち合わせに使うボックス席、そして密談に使う奥の部屋。
そのいずれも落ち着いた調度品で保たれている。

旅の思い出に、あるいは、思ったより儲けが出て想い出作りに来た客も
客を探す高級娼婦でも、一夜の相手を探す客でも、怪しげな密談を交わす誰かでも
もっと悍ましい話をするために訪れた誰かでさえも、この店は区別しない。
店の敷居を抜けた客の全てを歓迎して、時間を忘れて最高の時間を味わってほしいと願う。
まあ、つまるところ、この店はそういう――

「――スカした雰囲気だね。」

一言でいえば、そういう店になるだろう。
カウンターに腰を下しれ――つまり、一人きりのフリーの客ですよと宣言しながら琥珀色の酒精を傾ける。
目の前には、つまみ代わりの干した獣肉。
香辛料を惜しげもなく効かせたこれが好きだから、たまに通ってきている。
あとは、怪しげな話に耳を傾けるのも悪くない。
彼はそういう客だった。誰を連れてくる訳でもない。一見と常連の間、やや後者に傾いた客。