2021/05/09 のログ
■ジギィ > その後店が仕舞いになるまで
偶に客が訪れては意味深な応酬を繰り返す。
それからピアニストが帰り際、何とかお願いして一曲歌声を響かせてから
今宵、女エルフは上機嫌にこの日を終えたようだ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 会員制バー」からジギィさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にロブームさんが現れました。
■ロブーム > 公園のベンチに、二人の男が並んで座っている。
一人は、シルクハットを被った紳士服の男。
そして、もうひとりは、この公園にはあまり似つかわしくない、粗末な衣服を着た痩せぎすの男だ。
歯が何本か抜けた男は、彼に対して、紙袋を差し出す。
『旦那、今日は助かりましたぜ。
危うく、しょっぴかれるところだった……』
「お前はまだ利用価値がある。早々と死なれては困る」
そう言って、太った男は、痩せぎすから紙袋を受け取ると、中身を確認し、「確かに」と頷く。
中に入っているのは、富裕地区の顔と呼ばれる者達の情報である――中の書類を一枚一枚確認すると、今度は袋を彼に投げて寄越した。
『へへ。それでは、失礼しやす』
そう言うと、痩せぎすはベンチから去って――太った男は周りを見渡す。
公園には、遊具や木々が豊富だ。
その気になれば、隠れんぼもできるだろう。
例えば、この取引を目撃したり、調査しに来た誰かとか。
「(念の為、確認してみるか――取引を見られていては、面倒ゆえな)」
男は、少しずつ自分の魔力をセンサーとして周囲に散らしていく。
魔力に触れた者の中に、隠れている様な素振りをしている者がいれば――少し話を聞きに行かねばならないだろう。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にロブームさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にロブームさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からロブームさんが去りました。