2021/01/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からロイスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にジュリさんが現れました。
■ジュリ > 富裕地区の夜の路地。
いくら(比較的)治安の良い富裕地区でも考えなしに出歩く人は少ないが、立ち並ぶ屋敷や店の窓から漏れる光と、時折聞こえてくる笑い声のおかげで寂しいという印象はない。
とはいえ、そんなところを女が一人で歩くというのはいささかみじめさを感じるものである。
「それもこんなカッコじゃあねぇ……」
牛柄の、下着か水着のような格好。どこぞの風習で年明けにはこの服を着るものだと言われて着たはいいものの、肝心の仕事はまさかのキャンセル。どうも別の踊り子でも見つかったらしい。
「バカにすんじゃないわよ、ったく……うぅ、さむさむ……」
怒って飛び出したはいいが、せめて着替えれば良かったと思う。このままでは最悪凍死だ。まぁ、この服(?)のデザインそのものは嫌いじゃないのでもらっておいてやろう。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」に黒須さんが現れました。
■ジュリ > 「うーん、やむをえない、あれを使うか……」
幸いにして、この凍死の危機を乗り越えるのに役立つ技術を知っていた。どうするのかと思えば、ゆっくりと足を進めながら、その歩みは徐々にテンポよくリズムを刻み始め、それは確かなステップになっていく。
「風は我が友、我が衣……♪」
その身振りと歌が祈りとなり、詠唱となり、神秘を呼び寄せ編み上げる。
より集められた魔力は夜の冷たい風を鎮め、緩く渦巻くような大気の流れが身を包んでいく。
■黒須 > (何度かやって来た事のある富裕地区の路地。
その街に珍しく、一人で歩き回る執事の姿が居た。
髪をオールバックにしながら片目、それっぽくするためにグラスの入っていない眼鏡を掛け、煙草を咥えながら街を歩いていた。)
「暇を貰ったはいいが…ったく、何度来ても肌には合わねぇな…。」
(師団の指示により、またしてもこの地区の魔族見回りの為に派遣されてしまった。
普段の服ではこの場所に似つかわしくないと言うこともありこの執事の服装へ。
しかも、依頼人がかなり太っ腹なためか、ありがた迷惑に休息を貰い、こうやって監視兼フラフラと歩いていた。)
「さて、どうするか…。
ん…?」
(しばらく歩くと近くで不自然な風の流れを感じそちらへ向かうと、牛柄の水着に近い恰好の少女が舞っているのが見えた。)
「…何してんだ?」
(酔っ払いだろうか、少しめんどくさそうな顔をしながら声を掛けた。)
■ジュリ > 「集え、集え♪集いて踊れ♪我が身と友に、共なる宴へ……」
ステップはやがて明確にダンスとなり、『歩きながら踊っている』というより『踊りながら前に進んでいる』格好になっていく。それに伴って、渦巻く風もより明確に踊り手の身体を包み込んでいった。
それはあくまで、そよ風程度の強さではあるが、確かに冷たい空気を散らし、周囲を暖かく……はないが、薄着でも最低限寒くない程度に保っていた。
「友たる風は、優しき……っと、あら、今の見てたの?」
男に声をかけられると、ノッてきていた躍りを躊躇いなく止めて向き合う。にこっと笑って見せるが、それは営業スマイルというわけでもなく躍りの充実感から来る純粋な笑みだった。
■黒須 > 「ん、まぁ…たまたま歩ていたら、見かけた所だな…。」
(ニコっと笑う少女とは反して、かなり高身長な男の顔は眉一動いていない、どこか睨んで居るとも見れる表情をしていた。
その後、少女の姿を頭から下まで流す様に見るとある程度察した。)
「…嬢ちゃん、踊り子ってやつか?さっきの踊りと言い、軽い歌と言い…。
仕事はどうしたんだ?こんなところでダンスなんかしちまったら、足が使い物にならねぇんじゃねぇのか?」
(水着の様な姿をして寒い夜の中を踊れば、悴んでしまうだろうと思い、話しかけてみたのだった。)
■ジュリ > 「そう、まぁよかったわ。観客もいないダンスなんてこの上なくみじめだもの」
練習ならともかく、誰もいないのに『便利だから』踊るなんていうのはプライドが許さない……とまでは言わずとも、なるべく避けたかった。そこにたまたまとはいえ『観客』がいたことに感謝すらしていたのだけど、向こうの視線はやや鋭い。踊り子となぞ話したくはないと言うならさっさと行ってしまおうと思っていたが、
「今仕事をドタキャンされて帰るとこ、全く嫌になるわね……あと寒さの心配ならいらないわよ、ほら」
聞かれたことには答えようと思い、軽くステップを踏む。そうすると、身体の周囲を包んでいた大気の流れが微かに広がり、目の前の男の身体も包んで見せた。
急に暖かく(というか『寒くはなく』)なったのに驚く顔でも見てやろう、といういたずらな気持ちもありつつ。
■黒須 > 「なるほど。だから今、こうやって踊っていたと…。」
(状況を把握すれば、その後に魔術で広げていた大気が自分も同時に包むようになる。
片眉を上げてその流れを見れば、魔術の類であると感じ取れた。
確かに、これなら薄着でも外で活動できるが、ここはひとつ提案をして、賭けてみるのも良しとした。)
「ま、嬢ちゃんが平気なら良いが…。
俺も今、暇を持て余していてな…もし、そっちも暇なら、近くの宿でその舞を見せてくれねぇか?」
(少し歩けば、まだ空いている宿はあるだろう、そこに共に同行させようと思い聞いた。
その時にずっとポーカーフェイスを維持していた顔が少し崩れ、ニヤリと口角が少し上がり、唇の裏から、獣らしい牙が生えそろった歯が見える。)
■ジュリ > 「ふふっ、わかった?そういうことよ」
だからご心配なく、と言ってさっさと歩いていこうというつもりだったのだけど、彼の予想外の提案に少々面食らった。てっきり向こうはこちらを忌避しているものだと思っていたが、そういうわけでもないらしい。
「……ふーん、『舞』を、ね……よしわかった、宿代はそっち持ちでね」
こちらとしては仕事がなくなって困っていたところなのだから、その提案は渡りに船だった。向こうが望むというなら断る理由はない。
何より、顔も好みだし。そうと決まれば、と言うように馴れ馴れしくくっついたり、媚びるようにしつつ彼の誘いに乗ることにした。
■黒須 > 「ん、話が分かる様で助かる。
安心しな…派遣だの遠征だので金はたんまりあるからな…。」
(顎でついてこいと指示を出すと、そのまま宿のある路地へと向かおうとする。
まだ、窓から光が差しており、営業中なのがわかることであった。
適当に良さそうな宿を選び、店主と相談、部屋を借りてはそのまま共に向かうとしたのだった。)
「…さてと、到着だ…。」
(ついた先はかなり広い部屋。
荷物を置くスペースや化粧、軽い飲食、そしてキングサイズのダブルベットが備えられていた。
こんな豪華そうな部屋でも、おそらくクラスは低め、他の店はここよりもかなり高値であったからだ。)
■ジュリ > 「あら、それはおひねりも期待しちゃえるってことかしら?うふふっ、楽しみね」
と言って、今の自分が『お仕事モード』でない、素の性格を出してしまっていることに今さら気づいた。
とはいえ、向こうはそれを見て誘いをかけてきたのだから、これでいいのだろうとも思う。
「へぇ、立派な部屋じゃない。うふふ、上でちょっとくらい暴れても転がり落ちたりせずに済みそう」
と、いたずらっぽく笑いながらベッドに座って見せる。
大きな乳房をたぷんと揺らしたのももちろんわざとなのだけど、それが誘惑としてはいかほどの効果をあげるか。
■黒須 > 「…ま、いいパフォーマスをしたなら、だな…。」
(腐っても評価する事には基準的な価値観はある。
最高ならば、その分は出すし、それ以下であるならば、出さないのも普通である。)
「確かに、これなら…暴れても壊れ無さそうだな?」
(ニヤリとまた笑うと、眼鏡を外し、鬱陶しかったと思っていたオールバックの頭を撫でては狼らしい長髪に戻し、ベットに座る踊り子に近づく。)
「さて…嬢ちゃん。
あんたも察しが悪い訳じゃない…。こうなることは、計算の内だろ…?」
(前かがみになり顔を近づける。
空いている手でスッと下乳を持ち上げるように手を差し出し、そのまま頭ぐらいある大きな乳をタプタプと弄ぼうとする。)