2020/12/06 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にヒンメルさんが現れました。
■ヒンメル > 所謂、お屋敷と呼ばれる豪奢な建物が集まっている地域。
集まっている、と言っても、一般的な住宅街とは異なり、お屋敷とお屋敷の間隔は広い。
ちょっとした児童公園なぞ二つ三つは楽に収まってしまう敷地をそれぞれ抱えているのだから、当然だ。
酷く閑静で、この時間にふらふらと出歩いている者など、中々にお眼にかかれない。
当然、周囲を見回しながら歩いている少年は、ひどく場違いな印象を拭えない。
少年とて好き好んで徘徊しているのではなく、これは仕事。
この辺りでうっかり逃がしてしまった家ネコを探して欲しいという依頼を引き受けたのだった。
実際捜索を始めてみれば、この辺りで小さな動物一匹を探すのは酷く難儀で──
■ヒンメル > 丁度日付が変わりそう、といったタイミングで、ふっと鼻先を持ち上げて。
それから大きく一つ伸びをした。仕事の期限は、なるべく早い内にとあったが、今日でなくとも良い筈だ。
また、明日出直そう。そう決めて、少年は繁華街の方角へ足を向け……
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からヒンメルさんが去りました。