2020/11/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にリナ・テニソンさんが現れました。
リナ・テニソン > 「ありがとうございます。またよろしくお願いしますね」

富裕地区の立ち並ぶ屋敷の一軒から出てくる少女。
扉を出れば振り返って小さく頭を下げての最後の挨拶。
それが終われば門を潜って完全に屋敷を後にして歩き始め。

「最初はどうかと思いましたけど意外と良い人でしたね」

ギルドで恒例の消耗品販売をしていた時に依頼された出張販売。
行き先が貴族の屋敷という事で警戒もあったが依頼主に特におかしい事もなく、要望に応え薬やアミュレットを販売することに決め。
予想以上に収入があったことに頬を緩めて使い道を考えて通りを歩く。

リナ・テニソン > 「折角ですし少し高級なお昼でも罰は当たりませんよね」

臨時に近い収入は置いていくのが正解だろう
しかしたまに贅沢をするのもいいかもしれないと考えなおし…近くの入ったことのない店にと入っていく。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からリナ・テニソンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 王立図書館」にティエラさんが現れました。
ティエラ > 富裕地区にある、王立図書館は、本日も静謐な空気と、大量に貯蔵された書物の匂いが充満する知識の泉。
此処は、他の場所とは違いある一定の地位や、認められたものでなければ入れないとされる場所で、先日、この場所に紹介状を持って入り、登録をした。
今回は、その登録を利用して、再度、この図書館に足を運んだ。
理由は簡単で、ここに有る書物で学ぶため、である。この図書館には、大量の本があり、そして、その中には魔導書も確かにある。
貴族付きの魔術師や、金を持つ魔道士、様々な人間がこの図書館に足を運ぶのは、そういう理由もある。
王国が持つ魔導の知識を此処に来れば得ることが出来るから、此処に入るのに紹介や、審査が必要だ。

女の格好は、金のサークレットに、頭部には紫薔薇の髪飾り、口元を隠すフェイスヴェール、ゆったりとしたローブを身に着けている、魔道士然とした格好。
さすがに、普段の踊り子の服で来ると、周囲の目が痛い。と言っても、ローブの下は踊り子の服なのだけれども。
周囲の静寂を壊さぬように、静かに滑る様に、するりと歩きながら、女は目的の書庫がある場所。
魔導書の棚の方へと進んでいく。
全開は、此処で奇妙な出会い―――大事な友人との出会いがあったわね、なんて、少しだけ前で、昔とは言えない過去を振り返り、フェイスヴェールの下の蒼く彩られた唇を小さく釣り上げて見せる。
彼女は今、元気だろうか、思考の片隅にそんな考えを浮かべてすぐに消し。
魔導書のある書架へと近づいていく。

「しかしながら……壮観ね。」

床から、上まで、大きな図書館、その書架も沢山本が詰まっている。
その一冊一冊が、全て魔導書だと言うのだから、良くもここまでと思える。
自分の使う魔術体系、紋章術。それに関しての本が何処にあるかしら、と案内板を確認して、女は、すすむ

ティエラ > 書物は沢山あるが、其処はさすが、王立図書館と言うべきだろう、理路整然並べられている書物、場所により、何が何処にあるのかが一目でわかる。
果たして女は、目的の紋章術に関しての研究の一角にたどり着く。
紋章術、と言っても様々にある、そもそも、紋章術とは―――書く魔術だ。魔方陣を書き上げて、其れに魔力を流して魔法を発動させる魔術。
言葉を紡いで魔法を放つ魔術師が、己の魔力増強のために、足元に魔方陣を作り上げることがある、それを単体で魔法にしたのが紋章魔術。
その性質から、武器や防具に書き込んで魔法の武器を作ったり、悪魔召喚の魔方陣を書き上げて悪魔を使役したりすることを得意とする。
一般的な攻撃、回復、防御、支援、様々な魔法さえ、再現は可能なのである。
声が無くても使える魔法、欠点と言えば、魔方陣を書かねばいけないので、言葉で紡ぐ魔法では速度には劣る。
冒険者向けと言うよりも、研究者向けの魔法。

だからこそ、紋章魔術は、書物には多くある。
女もエキスパート、を自認するが、それでも全てとは言い難い、他の魔術師の研究や考察を参考にしたいと思う事はよくある。
そういう時に、この図書館のこの書物の量は、嬉しく思う。
どの系統の魔術にしようかしら。
そう、想いながら、ふと。

「―――そうね。」

強化の魔法、弱体の魔法、そう言った類の魔法を、調べてみようかしらと言う気になる。
紋章魔法は、魔方陣を作るから、速度に劣る、罠を張ると言うのが一番だが、他に魔法の効果の発動するカードを作り、それを使っての発動も出来る。
強化、弱体は、便利な魔法だし、其れにしよう。
もう一つの理由もあるけれど、それは、副、にしておいて。
女は、一冊の研究の本を手にする。