2020/11/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 大通り」にサンチョさんが現れました。
サンチョ > その日、サンチョは富裕地区の大通り 店々が並ぶ場所を訪れていた
人がにぎわう中で、赤い革の鎧や四肢と尾が目立つサンチョは、立場上の安全は周囲に約束されようと異質
知らぬ者らは人が避けるように前方に隙間が開けた
最も、サンチョ自身が目の前の有象無象に関心が無く、かえって楽だと思うほどだったろう

無言で爪の足音を立てて訪れたのは質の好い武具店
初老の逞しい、革の前掛けを身に着けた店主はサンチョを目に移しても臆することがない
頼んでいたものは終わっている、と言い、外へ案内すると車輪付きで転がして持ってきた。

特大の鎖付き鉄球
現実味の無い武器がそこには合った。
古風で、かつ特大 竜の首を跳ねるほどの大剣とタメを張れそうなものを眺める。
ぺたりぺたりと触り、鎖の根本を掴んで鉄球を持ち上げた。
具合も良く、鉄球の額ほどの肌で映えた円錐角のようなたった二本だけのスパイク

ギザ前歯をニッとしては獰猛な笑み

「感謝すル」

発音に乱れが混じりながら感謝の意を述べる。
整備に持ち込んだ愛用の武器を直してもらった意志を届け、袋で持ち込んでいた礼金を渡す。
ズシリとしたそれはそのまま殴りつけられそうに思えながら、鉄球は布に包まれた。
肩に担ぐようにして大通りへ出る頃には、周りは一瞬ギョッとしながらも特大剣や鎌に比べ、持ち上げられるという
それに驚いているようだ。