2020/11/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 クラブ」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ > 富裕地区に存在する、客を選べど厳しすぎず、全ては紹介した者が責任を負うだろう場所
一人用の綿の詰まったソファに腰を下ろし、囲み合いながら社交を広げ、葉巻の煙と見合った酒を片手に楽しむ場
気取った場所ながら、それがしたいからいるような場所に、武具を持たずに訪れたのは怪力令嬢。

両手には黒い手袋を身に着け、総鉄製の扇子を一つ携える。
腰を下ろしたソファーで、甘口の蒸留酒が掌で携えるグラスに注がれ、メイラの唇の内側を濡らす。
脚を組み、寛ぎながらも顔見知りらとは一言二言は会話をするだろうか。
それぞれ男であり、戦場での鉄が触れ合う機会でもあったのかもしれない。

「あら、ありがとう。」

知り合いから勧められた葉巻。 やや太めな長さのそれは、クラブでの滞在時間を有意義に過ごすための長さといえる。
魔性を思わせるような、鋭利に整ったギザ歯に葉巻を銜え、燐寸の火先が点される。
自然と先端が燃えるのを待ちながら、偶の気まぐれにしては、クラブの酒精と煙は味が良い。
飽くまで中毒ではなくこういった場所での限定的な楽しみ方のように、メイラは葉巻を銜えるまま、一人ソファの上で体を預けるだろう。

「フゥゥゥ……偶にはこういう趣向もいいものですわ。
 まるでお嬢様になったよう。」

鉄扇子を少し開き、口元を隠せば、その三日月形の口元やギザ歯な悪魔調は顔を潜める
周りもいや貴族だろ、とツッコミながらも、戦場貴族相手ではそれもそのようだ。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 クラブ」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にグレン=ギムレットさんが現れました。
グレン=ギムレット > 富裕地区、と呼ばれるエリア。
王都の中でも、煌びやかなエリアとされている場所だ。
だが、実際に地区に入ってみれば分かるが。
決して、特別な地域、ということもない。

「……なるほどねぇ」

つまるところは、貧民地区、平民地区よりも。
店のグレードが高かったり。並ぶ邸宅が大きかったり。
そういうことなのである。
……問題は、そのグレードの上がり幅がかなりのもの、ということではあるのだが。
富裕地区内の、とある店に入店した男は。
その店内の豪華さに、わずかながら、気圧されたように声を絞り出す。

「……とはいえ。金さえ持っていればうるさいことは言われない。
 っていうのは、ハッキリしててありがたいがね」

店内の装飾や調度、並ぶ酒、提供される食事。
それらのランクの高さに苦笑しながら。
男は、酒を貰い、店の中をゆったりと歩く。
男が入店した店は、サロンとクラブの中間のような空間であった。
他の地区で言うところの酒場に近いのだろうが。雰囲気はまったく違う。
だが、男は酒を飲むことにより自身を鼓舞し、店内を観察する。

「……テーブルでは、ギャンブルが行われてる所もある。
 これは、狙い通り。ここで一稼ぎもできそうだな」

アルコールで口内と喉を湿らせながら。
男は、これからどうするか、と考え始める。

グレン=ギムレット > 結局のところ、男は酒を堪能し……。

「そこな身なりのいいお兄さん方。
 一つ、勝負などいかがかね?」

店の客に対し、勝負を仕掛け。
ギャンブルで小銭を稼いで、店を後にしたらしい……。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からグレン=ギムレットさんが去りました。