2020/09/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にロブームさんが現れました。
■ロブーム > ロブームは、悪魔である。
悪魔とは人、特に聖者を堕落させるもの――であると同時、人と契約し、対価と引き換えに望みを叶える存在でもある。
前者は謂わば悪魔としてのライフワークだが、後者は悪魔として魔力を得る為の仕事と言っていい。
そして今日は、その"仕事"の日である。
ソファが2つとベッドが一つ。
そして、壁際にはサイドボードや書類棚。
その家具の品質は高級であるものの、普通の応接室と余り変わらぬ部屋の中、男が一人座っている。
「ふむ……そろそろ来る頃だが」
男は、腕を組んで、今日会う筈の客人を待っている。
その"客人"とは、以前に魔族である事を隠して会っている――何でも望みを叶える、強大な魔法使いとして。
そして、対価を捧げるならば願いを叶えてやろうといって、此処の住所を教えて別れた。
その願いについては聞いていないが――少なくともその心は美しかった。
尤も、彼の審美眼は倫理的な物とかなりズレがあるので、それが人から見た時に醜悪でないとは限らないが。
「さてさて、久々の仕事だが……どの様なものになるか、楽しみだ」
そう言って、舌なめずりをする男。
当然ながら、今日の客人をただで返すつもりは無かった。
■ロブーム > どうやら、配下が客人を連れてやってきた様だ――
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からロブームさんが去りました。