2020/07/04 のログ
リン > 「あ、覚えててくれた? うれしいなぁ。
 ぼくはまあ、きみのような美少年のことは結構覚えてられる自信があるよ」

調子のいいことを言いながら、相手の笑みにつられてほわほわとした笑みを返す。

「そう言うそっちは? お使いの途中かなにかかな。
 ぼくはさー、最近まで寂しい悪趣味な貴族の話し相手をやっていて……
 あぅ、やめ、くすぐった、ひひっ」

絹仕立ての服に吐息がかかって、肌に擦れるこそばゆさに喘ぎながら
貴族に飼われる日々から逃げおおせたばかりだということを簡潔に説明するだろう。
リンの着ている上質な服は、人間に着せるものとしてはボタンや縫い跡が比率として大きく
人形に着せるものであると語っている。

イア > 「ははっ、俺が美少年とか……目ぇ大丈夫か?」

冗談ぽくも視力は確かかと伺いつつ、相手の笑みに片側の口角を釣り上げる。
問われた事情については、一旦肩を竦めて苦い表情を見せて。

「はぁん、お人形遊びされてた……ってわけだ。大変だなぁ。
 ま、俺も似たようなもん。より……もうちょい悪いな。
 ドエスな奥方の遊び相手に呼ばれたとこ……なんだけど、行きたくねぇ」

自身の事情を話しながらも、時折ワザと吐息吹きかけ擽る遊びを交え。
嫌そうな声音で行きたくないと零した後、こちらは楽しいとばかりにいい笑顔を浮かべる。

リン > 「目? かなり大丈夫だけど?
 ハイゼラブールのルーレットボールの動きを完全に見極めていいところで外すぐらいには万全。
 フケちゃえば~? そんなのよりぼくと遊んだほうが絶対楽しいでしょ~」

気楽な口調。現状は遊ぶと言うか一方的に遊ばれていると言ったほうが正確だろう。
断続的に吐息を吹きかけていればくすぐったさに耐えかねて小さな身を余計にぴっちりと縮ませてしまう。
閉じた脚の先がじれったそうにくにくにと動く。

「も、もうやめなって……なんか変な感じになっちゃうからさぁ……」

目尻に涙を浮かべ、もにもにと唇を動かし、もどかしさに耐える。
この体格差ではいくらでも崩しようのある防御姿勢だ。

イア > 「マジか、すげえな!」

目の心配、には堂々と万全を証明されてけたけたと肩を揺らして笑い。
気楽な口調で堕落の誘いを受けてしまえば、天秤は容易く自身の楽に傾いて。

「だな。その分リンに飯でも食わしてもらうけど」

小さな身体を縮こまらせて、焦れた様子の足先に気付く。
吐息で吹いて遊ぶのを止めれば、にやりと意地の悪い表情浮かべ。
摘まんだ人形のような少年をより顔に近づけていく。

「変な感じって、何。……俺に遊ばれたいの?」

ちろりと唇から赤い舌を覗かせて、今度はこちらが誘いをかけて。

リン > 「えっ? ああうん。ぼくは頼れるお兄さんだからね。
 ねぐらに帰ればお金も一応ないことはないよ…」

指にぶら下げられて吐息で弄ばれる小人はさぞかし頼もしい年上として映るだろう。
たわいもないやりとりの中、ふいにイアの纏う雰囲気が変わる。
緊張感が小人の全身を覆う。まさしく猫にまみえた鼠のように。

「え、その……」

否定もせず肯定もしない。至近に近づいたイアの顔は、小人の視野では全体をとらえられなくなる。
ごくりとつばを飲み込んで、赤く光る舌を、食い入るように無言で見つめてしまう。

イア > 「んじゃあ、そっちは期待しとくぜ」

頼れるお兄さん、との自称に小さく笑い吹き零し。
纏う空気を変えて向けた誘いに、指先で小人の身体が強張った。
怯え、にも似た、けれどそれだけではない緊張感を察して。

「それとも、俺に食われちゃいたい……のかなぁ」

近づけたことで唾を飲む喉首が見えて、視線が赤く濡れた舌に釘付けられるのもわかる。
うまそ、と吐息に零し、伸ばした舌を揺れる足元へ伸ばす。
人形の絹仕立ての服を唾液で濡らして、細い細い脚を下から押し上げ。
そのまま食べてしまおうかというように、薄く口を開く。
彼が少し足を伸ばせば、唇に触れるくらいの距離で。

リン > 食わしてもらうって、そういう?
そんな軽口も叩けないほどに息が詰まる。
小人にとってはベッドのような厚みのある舌が、生き物のように下肢を這う。
豆のような大きさの靴がその拍子に、音も立てずにはるか下の石畳まで落ちて転がる。
じっとりと熱い唾液が染み込んで、やがて冷え、リンの体熱を奪い……つんとしたつばの匂いが残る。
うまそ、という声が届けば、びくりと身体を折って自分の身をかばう。
イアには、わざわざ口に含みやすくなるように丸まっただけのように見えるかもしれない。
本当にそうしてしまえば、悲鳴はどこにも届かないだろう。
言葉で弄ばれ、唾液の香りに包まれていくごとに、まるで本当の食べ物に近づいていくかのようだった。

「……っ、ふぅ……っ」

最初とは別の理由から、目尻が濡れる。
無力に浅い呼吸を繰り返す。
折りまげた身体に隠れて、絹のズボンが不自然に持ち上がる。

イア > 小さな小さな、靴が転げ落ちたことに気付けば、素足を一際味わうように舌を這わせ。
小さな彼の眦が濡れたことにはもう気付けずに、飲み込みやすくするかのように丸まった彼を指先から、舌の上に下ろした。
そのまま、口内へは収めずに口腔に溜まった唾液を飲み下し。
くっと喉を震わせて、笑い、ぱくり、と一瞬だけ口内に隠してしまう。
すぐに口を開き、舌の上から己の右手の中に移して。

「ははっ、そういう食い方はしねぇよ。俺のつばでずぶ濡れだな。
 その服、脱いじゃうか? ハンカチくらいなら、なんと今日は持ってんだ」

左手でごそ、とズボンのポケットを漁り、白い綺麗な布を取り出して見せて。

「脱がないと、風邪ひいちゃうかもな? ほら、脱いで……」

優しげなようで強制するような口調で、促し。

リン > 「…………っ」

大蛇のように這い回る舌にさしたる抵抗もできず、ただ濡らされていく。
舌の上に下ろされればバランスを崩して倒れて、全身が湿る。
少年の直の体熱が、小人の全身を覆ってしまう。
イアのもので濡れて、イアのものになっていく。

「!」

凍りついた表情で、一度、イアの作り出す暗闇に落とされて──
すぐに手の上へと解放される。

「……はは、だ、だよね~~。おどかさないでよぉ」

魔法が解けたように、弛緩した表情で曖昧な笑みを作る。
けれどもすぐさま、脱衣するように促されれれば、困ったように視線を泳がせて……
やがて、シャツを脱いで半裸になるが──ズボンに手をかけることをしない。
脚をぴったりと閉じたまま、眉を下げてイアに眼差しを向け、無言で許しを請う。
けれどもそれはまったく意味のないことだろう。

イア > ぞくぞく、と自分の匂いを纏う小人の少年の様子に嗜虐性を擽られ。
吐く息が徐々に熱を帯びていく。
手の上に救いだした時の、表情には一瞬息を呑んだ。
そうして、脱衣を促せばシャツを脱いだところで手が止まるのをじっと見つめ。
困ったように、無言で視線を向けてくるのに、わざと無垢な微笑みを浮かべて見せて。

「どうした? リン」

無言に乞われるものは、与えられることなく。
興奮に乾いた唇を舐めて、もう一度促す。
黒い瞳の奥に欲情の炎が小さく揺らめき始めていることが、彼にも見てとれるだろうか。

「ほら、脱いで」

リン > 「……」

強引な手段を取らず、ただ穏やかに威圧する。
その態度に、自分の立場というものを思い知らされる。
まだ──彼の『食べ物』のままだということを。
今は、子供に軽く舌先で弄ばれただけで、屈服してしまう、哀れな生き物。

「うん……」

手の上で情欲に炙られて、薄い胸板にイアの唾液の珠を滑らせ、
腰をくねらせながらゆっくりと下を降ろしていく。
羞恥に耐えながらのその仕草は、かえって扇状的に見えるかもしれない。
やがてさらされる局部を、立てた膝で隠そうとする。
それでも、イアに見られ、イアの匂いに包まれて、
虫の角のように些細な突起が、痛いほどに反り返っているのを確認するのは──容易いことだろう。

イア > 今の、手の中に納まってしまうくらい小さな彼は、自分のような子供にさえ抵抗できない無力な獲物。
促す言葉に負けて、ゆっくりと下衣を下ろしていく様を食い入るように見つめ、こくりと喉を鳴らす。
股座で小さくも尖る逸物を、膝を立てて隠そうとする儚い抵抗が可愛らしく思える。

「ふ、勃ってるじゃん。興奮したんだ?」

左手のハンカチを振って広げ、右手の上の彼の肩から背中に掛ける。
風邪を引かないように、というのは半分は本心だった。
とはいえ、もう半分は。

「隠さないで、足広げてよ。舐めてやるからさ」

リン > 「だって……」

言い訳の言葉を探す様子は、小さな子どもの振る舞いに似ている。
わざわざ口に出して指摘されれば、余計に恥辱が募る。
舐めてやる、と言う言葉に、思わず相手の唇と、そこからはみ出す舌に眼を向ける。

「ん…………」

ハンカチを濡れた背中に貼り付けて、おずおずと立てた膝を外側に開いていく。
期待に膨れ上がった肉茎が、その重みで揺れる。
少しの刺激でも爆ぜてしまいそうだ。

イア > 頼りになるお兄さん、との自称はどこへやら。
子ども染みた態度で言い訳の言葉を探す様子に肩を小さく揺らして笑い。
ハンカチを掛けた背中が少し張り付いているのを見つつ、素直に膝を開くのを待って。

「……ん。イイ子にはご褒美、な」

張り詰めた肉茎が、小さくも硬くそそり、揺れるのに誘われるように。
自ら顔を寄せて、細めた舌先で根元から先端までを鋭く舐め上げた。

リン > 『いい子』呼びに抵抗する様子もなく。
顔が近づき、掌の小人に影を落とす。
漏れたイアの吐息や鼻息が、リンの青い髪をそよがせる。

「ぅあ……っ!」

生暖かい肉の先端が、斬りつけるようにリンを舐めた。
限界寸前だった肉茎が弾けて、白く細かな飛沫を撒き散らす。そのいくらかがイアの舌上に飛んで、
唾液の中に溶けていくだろう。
残りがリンの股下、イアの掌の上にとろとろと垂れて、くぼみへと溜まっていく……

イア > 舌の上に、小さな飛沫が白く散って、味わうほどもなく唾液に溶けてしまう。
手のひらに溜まっていくごくわずかな白濁を、舌を寄せて啜れば。

「ちっさいままだと俺の処理してもらえねぇし、飯も食いたいし……」

右手で小人の背に張り付いたハンカチを一度浮かせて、改めて身を包み。
自分のベストのポケットに収め、踵を返して歩き出す。

「リンのねぐら、帰るんだろ? 送ってやるよ。
 続きは後で、ゆっくりと……な」

熱のまだ燻ぶる瞳を一度伏せて、にっとまた空気を変えて笑み。
道案内を受けて歩き出す。
小人の足よりはずいぶんと早く、彼のねぐらまでの道を行くことができただろう――。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からリンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からイアさんが去りました。