2020/06/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 某貴族主催アングラクラブ」にニコルさんが現れました。
ニコル > 貴族の表面のみの「お付合いと親睦のしるし」として次々に届く宴のお招きの一つくらいにはたまには参加しようかと。
そんな気軽さで気まぐれに選び足を運んだ夜会だった。
が、会場に一歩足を踏み入れた途端、今日の集まりがどういった類のものかが分かった。
適当に時間を潰して程々なところで人知れずお暇させて頂こうと、広い会場の片隅の目立たぬ場所を選んでは移動し。
気付いた時にはテラスから薄暗い庭へと彷徨い出ていた。

「ふー…。随分暗いけど、中に居るより空気はいいわね」

鬱蒼と緑の茂る広い庭は、恐らくこの館の目的上、外界からの目を塞ぐ目的があるのだろう。
灯の入った灯篭が点在してはいるが、館を少し離れると途端に明りが乏しくなる。
とはいえ夜風は心地よく、大きな木の幹に寄り掛かって息を吐いた。

「ここで時間を潰していればいいかしら。あの乱痴気騒ぎでは、私に気付く人もいないでしょうし」

先程居た会場のざわめきやら嬌声やらが時折此処まで聞こえてくる。
思わず苦笑してしまいながらにやれやれと肩を竦めた。

ニコル > 「さて、そろそろ義理は果たせたかしらね。
もう少し静かなお集まりの方が私には向いているわよね」

どこへともなく問い掛けるように口にして。
居住まいを正すと、なるべく人目を避けるように館の門の方へと消えていく。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 某貴族主催アングラクラブ」からニコルさんが去りました。