2020/06/04 のログ
ご案内:「トゥルネソル家」にリスさんが現れました。
リス > トゥルネソル家、通称―――竜の巣。そこは、マグメールの冨福地区にあるそれなりに大きな邸宅である。家の周りは生垣に覆われていて、その生垣から見えるのは四角い形の邸宅である。
 三階層レンガ造りで、しっかりとしたつくりのそれはいざ、戦禍に見舞われたとしても簡易的な砦として使えるのではないかと言われるぐらいに頑丈にできている。
 それもこれも、其処に住まうモノがモノだから。
 通称でも何でもなく、其処に住まうモノの殆どが竜であり、人と同じ建築様式であればすぐに壊れてしまうのである、なので、一等腕のいい大工に、一等級の素材で作られたレンガなどを使い、作られているその家は、見た目よりも頑丈になっているのだ、だからこその砦と言われたり、竜の巣だと言われたりする、因みに否定は一切したことないし、そうよ?と、其処の家の主は首を傾いで言う。

 今宵は月が綺麗で、熱くもなく、寒くもなくいい気候である、だから少女は思い付きを行うことにした。


 ―――トゥルネソル家主催、どきどき★お外でやきにくぱーてー!―――

 つまるところ、広いお庭で焼き肉を食べたいというので焼き肉を焼いているのだった、門は開いていて、来客乱入大歓迎。
 別に気軽に肉をつまんで帰ればいいというだけで、少女はおいしいお肉食べたいというだけの話、誰かが来て、のんびりおしゃべりするも。
 商人さんが扱う高級お肉を思う存分食べるのも、全部自由。
 たまにある、お金持ちの気まぐれとか何とか、そう考えてしまえばいいだろう行為である。

 何百人も入れそうな広い広い少女の家の庭で、沢山のお肉が焼かれている。
 そして、メイドも、執事も、その辺の人も混じって、お肉をがっつり焼いて食べるのである。
 生で食べたい人は、生で食べてもいい、そのぐらいに新鮮な、良質お肉―――!

リス > どんどん持ってこられる肉、肉、肉、肉、それぞれ違う場所で、育っているらしい牛さん。それらを容赦なく解体して、ばらして焼いてみたり、似てみたり、丸焼きにしてみたり。
 焼き肉のたれも甘いの辛いの酸っぱいのとそれぞれ好きに使って良いとテーブルに置いてある、どれもこれも好きに取って好きに食ってという形になっている。
 騒がしいのが嫌ならば、庭にほど近い部屋をちょっと改装して静かに食べられるところにもなっている。義理の弟妹たちや、愛犬グリム君とかはその辺りで食べているらしい。


 そして元凶のリスは―――。

「――――。」


 もぐもぐもぐもぐもぐもぐ。
 一人静かにお肉を食べている、というか、食べ比べているのだった。食べ比べておいしい、もしくは品質がいい所から今後はもっと肉を卸してもらうのは良いのだし。
 それになんか知らないけれど、誰もいないのだ、近くに。なんでだろう、肉を食べているのがそんなに珍しいからだろうか。
 いや、それよりも、たぶん。
 少し離れたところで、やんちゃしている妹たちのほうに、みんな行っているのだろう、警戒的な意味で。
 そういう意味では一人静かに食べている状態であり、家令長のヴァールさんと、もう一人ぐらいしかいないのである。
 二人ともあまりしゃべらないので、もう少しお話したいけどなぁと思うので。

「誰か、遊びに来たりしてない?」

 別に招待制でもないので、誰か知ってる人、知らない人問わず来てないの?問いかける。
 まあ、そもそも、そんなことをやるというのが思いつきなだけに、あまり期待はしてないが。