2020/05/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 広場」にホアジャオさんが現れました。
■ホアジャオ > 富裕地区の住宅街の一角にある、雑木林に囲まれた広場。
中心には、鳥の群れ羽ばたく彫刻の方々から清流が溢れる噴水が設えられて
すっかり人気のなくなった深夜の今でも、月明りの下さらさらと音立てて水紋を広げている。
そんな、通りからも少し離れた広場の石畳に踏み込む影がひとつ。
がらんとした辺りを見回すと、ひとつ不満そうな鼻息を漏らして紅い唇を尖らせ、ポケットに手を突っ込んで噴水の方へと歩みを進めていく。
このところ色々騒ぎがあるせいか、王都を警備するうち屈強な輩を余り見かけなくなった。
たまに遭遇するのは制服に着られているような青瓢箪だったりして、喧嘩を吹っ掛ける意欲も失せるというもので…
「无聊(つまらないなァ)……」
噴水の傍へたどり着くとそう、大仰に溜息をついてみせてから
ぽんと淵に飛び乗って、ポケットに手を突っ込んだ姿勢のままぼぉっと水面を見つめる。
水紋を描いて揺らぐ水面は、月が映り込んでまあまあ風流だ。