2020/05/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にタマモさんが現れました。
タマモ > ここは富裕地区、その裏通りのどこか。
ぽん、ぽん、と手の上で小袋を弄び、一人の少女が歩いている。

「ふむ…まぁ、後の編集やら何やらは、連中に任せておけば良い。
妾は、これでちと贅沢な食事にでもあり付くとするかのぅ」

そんな呟きを漏らしながら、歩み続ける少女。
その言葉と、弄ぶ小袋から聞こえる、金属の擦れるような音から、これがゴルドの詰まった袋だと分かるか。
そう、先日あった、ちょっとした仕事を終え、その報酬を手に、これから酒場かどこかに行く予定だ。
………贅沢なのに、酒場?とか問われそうだが、そこは気にするな。
これは、少女的な気分の問題なのだ。

その表情からも、ゆらりゆらりと揺れる尻尾からも、機嫌良さそうなのは見て取れるだろう。

タマモ > と、まぁ、酒場に向かう少女ではあるのだが…
その歩む先は、酒場の方向から、微妙にずれている。
そう、少女は普通に向かう場合の道、それを覚えてないのだ。

とは言え、歩いていれば、いずれ辿り着くだろう。
そんな事を、気楽に考える少女は、とりあえず、と歩み続ける。
考えない進行は、更に目的地から、大きくはずれ…

「………さて、そろそろ、着くと思うんじゃが…」

気が付けば、富裕地区とは言え、更に人気の疎らな裏通りの奥。
そんな場所で、軽く考える仕草。
少しだけ考えるも、いずれ着くだろうと、歩みを再開するのだ。

タマモ > 「………よし、迷ったのじゃ」

うむ、と頷きながら呟く、いつもの言葉。
誰に言うでもないが、なぜか自慢気に胸を張る。

「さてはて、美味い食事にありつくか、面白い者に出会えるのか。
それとも、何も起こらぬか、どれであっても、それはそれじゃな」

視線を、向かう先に。
次にどちらへと曲がるかとか、適当に考えながら。
そこに見えるのは、目的の店か、他の気になる店か、面白そうな何かか。
まぁ、何であれ、何もないよりマシなものだろうが。