2020/04/27 のログ
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > かくいう己の下にも、入れ替わり立ち代わりメイドなのか娼婦なのか良く分からない者達が近付いてはくるのだが。
今一つ興が乗り切れず適当にあしらうと、人込みを避ける様にバルコニーへと足を向ける。
「…落ち着いて煙草も吸えんな。別に金を出さぬとは言っておらんのに」
火をつけた煙草から、ぷかぷかと甘ったるい紫煙を吐き出しながら溜息を一つ。
どうにも主催の連中は己が――引いては己の一族が――戦費を出し渋っていると気を揉んでいるらしい。
媚ばかり売られるのに飽きたからだとは流石に言い出せず、小さく溜息を吐き出して静かに、しかしゆっくりと淫蕩の色合いを見せ始めた会場を眺めていた。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > そんな黄昏れじみた一服も、わらわらと訪れた高官達によって終焉を迎える事になる。
「……ああ、分かった。直ぐに戻るから、そう焦るな。それと、真面目な話をするのなら、そういう場を設けて欲しいものだな」
こうして、幾分不機嫌そうな少年は、再び会場の中へと溶け込んでいく事になる。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 迎賓館」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。