2020/04/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 迎賓館」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
ギュンター・ホーレルヴァッハ > 何時もであれば、中身の無い雑談と貴族達の噂話が飛び交う王侯貴族達の宴。
しかし、今宵の宴は幾分様相が異なる。平たく言ってしまえば"真面目"な催し物。それなりの理由があって開催された晩餐会。
主催は王国軍。招かれたのは所謂パトロン足り得る貴族や豪商。海外の貴族達。何時にもまして、参加者達に頭を下げて胡麻をする者の姿も目立つだろう。
魔族との戦争。地方の反乱。盗賊団の跳梁跋扈。それら諸々に対応する為に必要な戦費は、増税で賄うには些か厳しい物がある。そこで開かれた軍主催の晩餐会は、要するに"金を出してくれ"と懇願する場であったのだ。

「……此処にかける金だけでも、それなりの戦費が賄えると思うのだがな」

或る意味当然の如く招待状が届いた少年は、媚びた笑みを浮かべる軍人達を適当にあしらいながら苦笑いを零す。
酒や料理もさておきながら、客の数より多いのでは無いかと思わんばかりに用意されたメイドや侍従。ある貴族など、煽情的な衣装を纏ったメイドを侍らせて酒を煽っている始末。

こういう所は、どんなお題目の宴でも王国らしいな、と肩を竦めるのだろう。