2020/04/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にルアルさんが現れました。
■ルアル > 富裕地区、その一角にある鍛冶屋。
店の者とだろう、一言二言交わす声と共に扉が開く。
そこから姿を現わしたのは、洒落っ気も無く地味だが厚手で丈夫なシャツとズボン、かなりの重さを思わせるだろう大きなリュックを背負う一人の少女だ。
「まだ暫くは此処に居るから、依頼があればギルドか宿まで。
それでは、また」
そう言葉を締め括れば、扉を閉じて鍛冶屋を後にする。
報酬らしき袋をベルトへと括り付け、通りに並ぶ店へと視線を巡らせる。
今日は冒険者ではなく、鍛冶師としての依頼だった。
ただ内容が魔法製の武器の修繕であった為、大きな鍛冶屋の作業場を借りる必要があったのだ。
「それなりだったし、今日は久々に少し豪勢な食事でも良いかな」
そんな呟きを零しながら、少女は歩みを進めていた。
■ルアル > 出来る事なら量の多い店、酒は美味い方が良いのだが。
そうした思考を働かせているところは、やはり種族的なものなのだろう。
仕事以外で来る事のない富裕地区。
その地理に詳しい訳もなく、ただ迷う事もないが、良い店というのはいまいち分からない。
この地区なのだからどの店を選んでもハズレは無いのだろうが、やはり選ぶなら良い店の方がと考えるのは当然か。
「来る時に、少し話でも聞いておけば良かった…」
もう少し歩いてみて、決まらない様だったら直感に従おう。
リュックを一度背負い直しながら、そんな考えを浮かべていた。
■ルアル > そして、少女は結局の処直感で入る店を決めるのだ。
食事を終えれば寄り道もせずに宿へと戻る事だろう。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からルアルさんが去りました。