2020/03/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/貴族の屋敷」にカーレルさんが現れました。
■カーレル > 素朴な顔立ちのメイドが不慣れなのか躓いた拍子にディスプレイされていた高そうな壺を引っ掛ける
地面スレスレの所で壺を掴まえ、よろけて倒れそうになるメイドの身体にそっと手を添えると事なきを得た
火を付けようと咥えていた煙草が唇から落ちたが、思いの外、メイドの身体は柔らかく得した気分である
「壺が割れてたら一生、タダ働きモンだったね…良かった、良かった」
そっとメイドを助けた腕を離し、壺を元あった位置に戻せば、仕切りに頭を下げるメイドと別れテラスに出た
少女っぽさの抜けきらない素朴な顔立ちが何やら故郷の妹を思い出させたが、
落とした煙草を拾って咥え直して火を灯せば、メイドの顔の事なんて綺麗に忘れてしまった
さて、見下ろす中庭では芸術家かぶれの貴族によるパーティーが開かれている
珍しいことに今夜は招待客の1人であった。屋敷の主の貴族とは彼が絵画に使う希少な顔料の材料である、
鉱物の入手を頼まれた時からの付き合いであった
芸術活動は趣味であるらしいがだいぶ傾倒しているらしく、庭には彼が作った彫刻作品が並び、
屋敷の廊下には彼が描いたらしい絵画が幾つも展示されている
今夜もそれらのお披露目みたいなものであるらしい
自分には芸術の良し悪しなんてものはさっぱり判らないから、早々に挨拶だけ済ませれば、
こうして中庭を見下ろすテラスにまで逃げてきたというわけである…
作品の感想を聞かれようものなら、なんと答えていいか反応に困ってしまう
■カーレル > 煙草が短くなれば火を消して
主催者である貴族には挨拶を済ませたし、他の貴族や招待客と芸術を云々語るほど興味もない
やれやれ、と軽く伸びをすれば近くを歩いていた使用人に声をかけて
屋敷の通用口の場所を尋ねればこっそりとそこから屋敷を後にするのであった
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/貴族の屋敷」からカーレルさんが去りました。