2020/02/23 のログ
ホアジャオ > がふ、と片方に噛み付く。
王城からここまで来る間に皮のほうは大分冷めてしまったけど、中身はまだまだほかほかだ。
ほろほろに崩れる豚角煮と、絡められた中華風味付けの春雨と、キクラゲ。
食感も面白いし、こってりしすぎていないのも、濃い味付けが皮とバランスが取れている所もいい。

「流石、お城のヤツらは良いの食べてンね――……」

ごくん、と一口目を飲み下して、思わず言葉が漏れる。
紅い唇の端にちょっと具をくっつけたまま、二口目をぱくり。
噴水の端で足をぶらぶらさせながら、視線は何となく雑木林の暗闇を探る。

(……何か唐突に魔物とか、ならず者とかゴロツキとか)

堂々とぶん殴っていいやつが居たりしたら、見逃さないように。

ホアジャオ > ばしゃばしゃと噴水が水を散らす音。
雑木林が時折風に揺らされて、ざあ、と葉擦れの音が響く中
暫しひたすら中華饅頭をやっつけていく。

両手にあったそれを片付けてしまえば、親指で唇の端をぐいと拭ってぺろ、と舐めて
お腹の中が満たされたせいか、風はそこそこ冷たいけれども身体はほかほかだ。

包んできた紙袋を小さく折り畳みながらくぁーと欠伸をひとつ。
小さく、小さく畳んで掌大にした後は、ぶらぶらさせていた足に勢い付けてぽんと飛び降りる。
紅い唇は満足げに、にまーと横に引かれる。
その場で両手をぐうっと天に上げて伸びをして、もう一発、欠伸を漏らしてから

ぽんとその場で足踏みをするように跳ねた後、勢いつけて駆け出していく。
夜の街中へと…

ご案内:「王都マグメール 富裕地区【イベント開催中】 広場」からホアジャオさんが去りました。