2020/02/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 公園」に竜胆さんが現れました。
竜胆 > 冨福地区の公園に少女はふらりと表れる。今日は、グリムはおらず一人のみ。本当に珍しい事ではあるけれど、無いわけではない。
 理由としては簡単であり、グリムが居ないのである、メイド長の護衛として出ているのか、義理の姉の冒険に付いて行っているのか、妹や姪の遊び相手になっているのか。
 狗の気持ちなど知らないし判らない、居ないなら居ないでどうでも良い。
 なので犬の散歩ではなく、少女一人の散歩という所に落ち着くのであった。

「―――――」

 少女は少しイライラしている、理由は魔導の、錬金術の……研究に行き詰まりを感じているから、既存の習得は兎も角、新規の開発にはやはり、思考や常識などの破壊――ひらめきと言うものが必要であろう。
 故に少女は新しいものを作り出そうとして今、失敗を繰り返しているのである。
 プライドの高い少女は、其れ故に苛立ちを感じ、気分を変えるために散歩に繰り出したのである。
 少女は何か面白いものでも、無いだろうか、と。

竜胆 > 「―――――。」

 公園では子供たちは楽しそうに外を駆け巡っている、今は昼間だし、よくある光景なのだろう、少女的にはあまり目にするものでは無くて、その喧噪もまた、少し不快に思う程度には、苛立っているのだ。
 流石に、それをぶつけるのは竜としてどうなのだろうという思考も有るので、動くことはないが、子供に向ける視線は冷たくもなろう。
 木陰の方に、ベンチが有ったと思いだし、其処で腰を掛けて思考を変えることにしよう、家の中にはないひらめきを求めて出たのだから。
 冬場の木陰は寒くて人気が無いだろうが、少女には関係は無い。
 少女の周囲は、少女の能力で春先の陽気と同じぐらいの温度になっているからである。
 とこり、とことこ、と目的の場所に目指して歩き、直ぐにベンチを見つけるのだ。

「――ふぅ。」

 腰を落ち着けて、一つ深呼吸。
 其れから少女は公園の様子を眺めることにする、昼間と夜では同じ場所でもイメージが違う。
 何か、響くものはあるだろうか、と。

竜胆 > 明るさ以外には、特に変化はない―――というのも当然であろう、時間が違うだけで建物や植物は同じなのであるから。
 鮮明な色となる植物などは見えるのであるが、それぐらいの事なのである、特に何某かの変化は無いのであろう。
 やれやれ、と少女は肩をすくめてベンチの背凭れに背中を預けるのである。

「――――」

 こういう風に行き詰ったとき、同じような道を歩む物ならば意見の交換もできよう。
 師匠が居るならば、知恵を借りる事もできよう、少女にはそれが無いのである―――厳密に言えば錬金術の師匠はいてもトンと見ない。
 いないものを居ないからとうだうだいうのは性に合わない。
 いないならどうするべきかを考えるのである。

「悪魔召喚」

 これが一番手っ取り早いであろう、様々な知識持つ悪魔を召喚し、知識を頂く。
 適切な手段で召喚すれば暴走の危険もないが、むろん其れは。

 それ以上言わなくても判りきっている事なので、最後の最後にしておこう。

 さて、どうしたモノかしらね、と足をプラプラさせる竜娘。

竜胆 > 「まだ、時間もあるのだし。」

 気分転換は、成ったとは言えない。一人で悶々と唸っていただけである。
 とは言え、外に出かけて寒い寒い外―――気温は、能力により気にならない温度になっているが。
 歩き回り、思考を這わせてみた。色々と悶々してみた。
 ふと歩き考えて、悪い思考も一つ思いついてみた。

 何の成果もないけれどまあ、今はそれで良いとしよう。
 中がダメなら外、魔術に関して一つ当てを探してみることにしよう。

 それを考え、少女は公園を去ることになるのだった―――

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 公園」から竜胆さんが去りました。