2020/01/08 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区【イベント開催中】」にインクさんが現れました。
インク > 【待機中】
ご案内:「王都マグメール 富裕地区【イベント開催中】」にミストさんが現れました。
インク > 夜更けの富裕街。
人通りが少ないこの辺りは、貴族達御用達の連れ込み宿が立ち並んでいる。
黒い髪の少年もまた、人目を忍ぶ様に得意先の宿の入り口に立っている。

昨夜出会った女性と、待ち合わせをしているのだが……
しかし、彼女が来る可能性は半々……あるいは、もっと下かもしれない。

期待を胸に、通りの向こうからやってくるであろう人物を心待ちに……。

ミスト > 普段ならば仕事がなければベッドにもぐりこんでいる夜更け。
そんな時間帯、まず近寄る事がない富裕街を歩く。
妙な貴族に目をつけられれば面倒ごとしかない連れ込み宿が立ち並ぶ辺りを普段の冒険者の格好。
唯一違うとすれば昨日の報酬で購入した新しい武器を背負っているぐらい。

場違いな場所を場違いな格好で歩いている訳は待ち合わせをしたからで。
最も断りきる余裕もなく決まってしまった事なのですっぽかしてもよかったのだが…。
そこは変に真面目と義理堅さでやってきてしまい。

昨日に判れた宿の前に近づけば……そこに昨日の少年を見つけ。
小さく会釈をして近づいていく。

インク > 長い黒髪の、冒険者の女性の姿。
それが近づいてくると、少年は明るく笑みを浮かべる。

「こんばんわ、ミストさん。
 来てくれたんですね、本当にありがとうございます。」
辺りに人影も少なく、誰か居たとしても恐らく訳ありの者くらい。
とはいえ、人目を気にするだろうと、声を抑えてミストを迎える。

「今ならまだ引き返して貰っても構いませんが……
 ……どうします、中に入りますか?」
宿の入り口に立って、最後の確認を。
中は巧妙にプライベートが保たれる造りになっており、
その内で誰が何をしていても秘匿される事だろう。

ミスト > 「えっと……こんばんわ、インク君。
だってさ……返事をする前に帰っちゃったからさ。
それに来なかったらずっと待ってる気がしたし…」

人影が少なく知った顔もこの辺りには来ないのが救い。
もし訳ありなどに絡まれればそれはそれでどうとでもなるのだが。
出来るだけに誰にも気にされたくはないだけに声を抑えてくれるのは非常にありがたくあり。

「そんな事言ってるけどそのつもり…ないよね?
昨日だって強引だったし必死だったしさ」

最後の確認にまだ戸惑ってるという声色で小さく返し。
そして一度宿に視線を向け、ここに入れば少女から大人に…。
何をする場所かも知るだけにはっきりと返事が出来ないままで。

インク > 「ああ、ごめんなさい。
 しっかり返事を聞いておくべきでしたね。」
強引な誘いだったのは事実。
もう少し余裕をもって駆け引きするべきだった、と自省する。

「でも、無視してしまえばよかったのに、ちゃんと来てくれました。
 ……昨日も言った通り、ミストさんは優しい人です。」
事実、彼女はこの場に来てしまっている。
迷ってはいるが、絶対にNOという訳ではないだろう……
と、インクはもう一押しして見る事に。

「そうですね、本音を言えば……
 多少強引にでも、ミストさんと一夜を共にしたいです。
 ミストさんも、少しはこういう事に興味があるんでしょう……?」

ミスト > 本当にそうだと何度も頷いて見せ。
この街は本当に強引か変わった人しかいないのかと考えてしまう。

「だってさ、来ないと待ってるよね?
それで風邪を引いても大変だし……優しい人じゃないよ」

少年の言葉に小さく唸ってしまい。
無視すればいいのに無視できない、少年が悪い人には見えなかったので来てしまい。
昨日のように遅くまで待っていそうとそんな気がしたともいえず。

「ボクよりもかわいい子…来る途中に何人かいたのに。
キミは本当に物好きすぎるよ…。それはそうだけど…」

興味と言われるとないとは言えない年ごろ。
少年の押しに完全にNOと言えずにズルズルと押され続けて。

インク > 「ふふ……貴女も、相当物好きです。
 昨日少し会っただけの仲なのに、放っておけないのですから。」
そう言って、可笑しそうに少年は笑う。

「ミストさんが一番、自身の魅力に気づいていないようですね。」
実際、ミストの美しい黒髪や、引き締まった凛々しい体はそうそう得難い物だ。
そんな女性が見せる優しさや、恥じらい、自身の無さ気な仕草……そしてまだ純潔である事……
それらがさらに、この女性を魅力的に思わせる。

「……そうですね、では……
 ここからは僕のせいにしてもらって構いません。」
悪戯めいた笑みを浮かべるインク。
それと同時に、手の平をミストの顔の前へと。
一瞬、少年の魔力が淡い光となって放たれる。

それは抵抗しようとすれば容易く解ける程度の、微弱な魅了の魔法。
ただ、自身の内に宿る欲情を引き出す程度の……。

ミスト > 「物好きは否定しないよ。
でもさ、この国じゃないならほっといたんだよ」

他の国なら少なくとも貴族ならば身の安全は保障される。
そう言うものがないこの国だからこそついおせっかいを考えてしまい。

「その魅力って言うのがよく判らないよ、ほんとに」

自分のような野暮な冒険者よりも可愛い町娘やシスター。
それに専業の娼婦などいろいろといる中でどうして自分なのかと理解は出来ず。

「インク君のせいに……?」

悪戯めいた言葉と笑みに何をするのかとつい身構え。
そして顔の前に向けられた手の平、一瞬の魔力の光。

その魔法が何か害をなす、強制的に意思を曲げるような物ならば耐魔のアミュレットは反応した。
しかし抵抗できれば意味のない程度の魔法には効果はなく。
その微弱な魔法にも抵抗できずに掛けられてしまう魅了。
常日頃から持っている固い自制心、そこに小さな緩みができて少年の言葉が先ほどよりも重く感じ…小さく頷いてしまって。

インク > 「ごめんなさいミストさん、ちょっと悪戯をしてしまいました。
 貴女にほんの少しですが、魔法をかけさせて頂きました。」
インクは、昨日と同じように素直に自分の悪事を薄情する。
判断に迷うミストの背を押そうとかけたものだが、
同時にこれが悪手でなかったか、不安な気持ちもある。

「少しだけ、自分の気持ちに素直になれるようにしただけですが……。」
そう言いながら、ミストの瞳をじっと見つめる。
昨日と同じ様な、好色だが真摯な眼差しだ。

魔法は、ミストの判断力を曖昧にぼかす。
明確な意思で嫌悪し、拒否すれば容易く解けてしまうものだが。

「もう一度、訊きます。
 ミストさんは、こういう事に興味がありますね?
 ……今夜、僕に抱かれてみませんか?」

ミスト > 「ボクはキミみたいに学も教養もないんだからさ。
魅力とか言われても困るよ、本当に……魔法…?」

告げられた悪事、昨日のように素直に白状されると怒るに怒れず。
ただ魔法をかけたと言われたがアミュレットの反応した様子はなく本当なのかと疑いの視線。

「ボクの気持ちに?これでもかって素直なんだけど…」

そう返すがじっと瞳を見つめられ言葉に詰まり。
真摯なまなざしだが昨日と違う色が見え隠れしているのが見え。

「興味はなくはないよ……ボクだって一応女なんだし…。
うぅ……そのさ……優しく……だよ?」

ぼかされてしまった判断力。
少年の最初の印象が悪くなかっただけに嫌悪することもできず。
そのせいで魔法も解けずに僅かな素直な気持ちを零してもう一度頷いてみせる。

インク > 「僕は、ミストさんみたいな強さも、凛々しさも、美しさもありません。
 僕に無い魅力を持った、貴女の事をもっとよく知りたいのです。」
インクは、色々な女性と関係を持ってきてはいる。
それは性欲を満たす事もあるが、相手の事を深く知りたいという欲求もまたあるのだ。

「ありがとうございます。」
その言葉を聞いて、少年は恭しく頭を下げる。
そして、ミストの手を取ると……

「もちろん、優しくしますね。
 ……ミストさんの初めてを、いい思い出にするよう努力します。」
宿の門をくぐり、その中へと誘う。

ミスト > 「ボクに強さって言ってもできない事は多いよ。
それに魔法だって使えないし……インク君って物好きって言われない?」

少年の言う事は今までの仕事やプライベートで言われた事ない事ばかり。
打ち上げで下心満載な同業者は多くいたが少年のようなタイプは居なくより不思議に見てしまう。

「お礼なんて言わないでよ…恥ずかしくなるからさ」

魔法のせいもあるが結局は押し負けてしまったような格好。
お礼を言われ頭が下がると顔を赤くしてそっぽを向き、手を取られてしまい。

「そういう恥ずかしい事言わなくていいから…本当にいいから」

更に続いた言葉に顔は完全に真っ赤。
そんな状態で宿の中へと連れて入られていく。

インク > 「言われなくは無いですね。
 でも、色んな事を広く知るのは、悪くないですよ?」
楽し気に笑いながら、宿の中へと……。

「恥ずかしがるミストさん、可愛いですよ?」
そう言えばきっとまた恥ずかしがるだろう。
それを分かって、少しからかうように。

インクは手慣れた様子で部屋を取り、少し薄暗い廊下を進んで部屋へと向かう。
ドアを開けて部屋に入れば、
そこは広く落ち着いた造りの、しかしどこかいかがわしい雰囲気が漂っている。

ミスト > 少年の言葉にやっぱり物好きなんだと再認識。
その楽しそうな様子に毒気を抜かれ、どこか困った顔で連れて入られてしまい。

「それ以上言ったら殴るよ。新しい武器で殴るからね?」

顔の赤みが落ち着いてきた顔思えばからかいの言葉。
もうその手にはかからないと少しだけ目を細め、買ったばかりの武器でとの恫喝。

慣れない宿の中を見回していれば、慣れた様子で部屋を取った少年に連れられ薄暗い廊下を歩く。
到着した部屋の扉が開けられ中に共に入り、落ち着いた風に見えるがそれだけでない部屋の雰囲気に固まってしまって。

インク > 「その武器、まさか僕を懲らしめるために持ってきたのかと思ってしまいましたよ。」
と、インクも冗談めいて笑う。

部屋にはソファがおいてあったり、テーブルには飲み物や菓子が。
普通に、快適に暮らせそうな造りになっている。
棚には何かの薬瓶がおいてあるが、何に使うものだろうか……。

そして中央には、大きなベッドが。
ここで連夜、色々な男女が行為に耽っているのだろう。

「ミストさん、こっちにどうぞ。」
ベッドに腰かけるインク。
その隣へと、ミストを誘ってくる。

ミスト > 「これは昼間に買ってそのままなだけだよ。
これで殴るとさすがにそれだけじゃすまないし…ね?」

背負っているのはどちらかと言えば重量級な大金槌。
これで人を殴るなんてとんでもないと笑みを見せて。

連れ込み宿なのでもっと内装はシンプルなのかと思ってはいたがそうではなく。
ソファがあったりテーブルがあり、そこには飲み物や菓子が置かれ。
一度だけ宿泊したことがある平民地区の高級宿を思い出せる内装。
そんな内装に気を取られ棚に並ぶ薬瓶までは気は回らずにいて。

そして普通の宿にはない中央の大きなベッド。
そこで何をするかなどは直ぐに分かり足が固まってしまい。

「あ……う、うん……」

先にベッドに腰を掛けた少年に呼ばれて戸惑いながら頷き。
その隣に誘われて、背負った武器を部屋の入り口に置けばその隣へとおずおずと腰を下ろしていく。

インク > 「ええ……控えめに言って、死んじゃいますね。」
魔法使いであり、どちらかと言えばひ弱な少年は、
あんなもので殴られれば間違いなく大怪我では済まない。

「改めて、ありがとうございますミストさん。」
経験はそれなりにあるインクだが、
やはり初めての相手、しかもまだ純潔な女性を隣にすると、胸の高まりを抑えられない。
しかし、自分がリードしなければ……と、なるべく平然を装い……

「……キス、しますよ……。」
ミストの顔に、そっと手を添える。
そのままゆっくりと顔を近づけ……唇同士を触れ合わそうと。

ミスト > 「魔物用だしね、これ…」

悪漢ならば容赦はしないが少年はそうではない。
なので殴ると言っても拳で軽くになるだろう、それでも痛いだろうが…。

「だからお礼なんていわないでって。次に言ったらボク帰るからね…」

お礼を言われるたびに恥ずかしさが増していき、もうこれ以上耐えれないほどに恥ずかしく。
しかも初めての事でお礼を言われるのは羞恥心も煽られて鼓動が早くなってしまって。

「好きにしてよ……ん…」

顔に手が添えられての言葉。
恥ずかしさのあまりにそっけなく返してしまい。
顔が近づいてくれば瞳を強く瞑ってしまい、そうして唇が重なれば小さく息を零すような声が漏れてしまう。

インク > 「ふふ……ごめんなさい。
 では、もうお礼は言いませんよ。
 一緒に、愉しみましょうね。」
恥ずかしがる彼女を、もう少し見てみたいが……
でも、帰られてしまっては、元も子も無い。

「……ではお言葉に甘えて、好きにさせてもらいますね。
 ちゃんと優しくはしますので、安心して下さい。」
そう前置いたあと、二人の唇が重なる。

「……ん、んん……」
まずは、触れ合う様な優しいキスから。
ミストの口から漏れ出る声が、耳に甘く聞こえてくる。
そのままミストの背に片手を回し、抱き着いてきて……
次第に口づけも、激しさを増してくる。

ミスト > 「本当にだよ…。
た、楽しむって……」

緊張どころで楽しむどころか余裕すらない。
その状態で楽しむと言われても戸惑うしかなく。

勢いのままの言葉にそうすると言われると内心に少しの怯えが生まれ。
本当に優しくしてくれるのか心配になるが、唇が触れ合いそんな事を考える余裕もなくなって。

「ん……ンん……ふ……ぁ…」

唇が触れ合う不思議な感触に戸惑いながらもなされるがまま。
ただ唇が振れている間はどう息をして良いか判らずに合間に吐息として吐いては吸い。
背に手が回され抱き着かれると少年の服を掴むように手が動き。
激しさを増していく口付けに翻弄され息使いも荒くなっていってしまう。

インク > 「はい。きっと、愉しくなってきますから。」
情事は初めてのミスト、
インクは体のこわばりから緊張を察する。
少し落ち着かせる様に、ミストの背中をゆっくりと撫で……

「……んんっ……ふは……」
しかし、少年も欲情には抗い難い。
唇をさらに貪る様に、激しく重ね合わせて……
部屋に水音が響く。
互いの唾液で滑る唇の感触は、両者を興奮させていくだろう。

自分の背にも、ミストの手がしがみつくのを感じる。
それに応じて、もう片方の手をミストの衣服に伸ばし……

「服、脱がせますね。」
片手で器用にボタンをはずして、少しずつ服を剥ぎ取ろうと……。

ミスト > 「それ…きっとインク君だけじゃないかな……」

これを初めてで楽しめるとは思えず、少年だけじゃないかなと一言。
初めて武器を持って戦った時のように緊張を隠せずにいれば背中を撫でられ身体が驚きで跳ね。

「ン……ぁ……んん……」

最初は触れるだけのようだった口付けも気が付けば貪られるように激しくなり。
何度も重ねあい零れた唾液が混じり滑る感触と音に鼓動は激しくなるばかりで。

完全に無意識に少年にしがみつき服を引っ張ってしまい。
少年のもう片手が衣服に触れると小さく震えて。

伸ばされた手にボタンを外され衣服を剥ぎ取られていけば飾り気のない実用だけの黒い上下の下着が晒されていくことに。