2019/12/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区【イベント開催中】」にシロナさんが現れました。
シロナ > 富裕地区の道を、少女は一人ぽてぽて歩いている、白い髪の毛の上に茶色のベレー帽をのっけて、真っ赤なコートで、寒さをしのぎながら。
 少女が進んでいる場所は劇場とかそういった場所が多くあり、夜は、貴族たちの夜会に使われているのであろう、何処も煌々とした明かりが着いているのが見える。
 興味無さそうにちらり、と視線を向けるものの、少女は直ぐに視線を戻して、足を進める。
 きょろり、きょろり、と周囲を見回すのは何かを探しているようであり、それが見つからないのか、ムウ、と少し唸るような口調。
 桜色の唇をつんと突き出して、不機嫌です、と言わんばかりに褐色の、釣り目の顔が、さらにさらに、吊り上がる。

「どこ行ったのさ……。」

 まったくもう、と息を吐き出してしまえば、怒りは吐息と共にぷしゅう、と言う音がするように抜け、疲れた口調。
 いつもの事だとは思うけれど、ふいに居なくなって、探して見つからないのは面倒くさいものだ。
 家に帰りたいのに、帰れなくなるし、帰っていいのかもわからなくなる。

 あの子は、何時もそーなんだから、と、ぼやきながら、少女はきょろきょろ、周囲を見回しながら進む。

シロナ > 「………飽きた。って、言うか……っ!」

 探すの疲れた、少女はもういいやと、探し物をあきらめる、その間10秒。こう、あの放蕩娘というか、フリーダムドラゴンと言うか、悩んで探すだけ無駄だと学習した。
 自分の叔母であり、自分よりも年上のはずなのに、精神年齢とかその他もろもろが、幼いのである。
 一緒に並んで歩くと10中10、全員が全員のレベルで、妹さんですか、と問いかけられるのである、自分の方が年下なのにと思わなくもないが、それを言っても理解してもらえないので、言わないことにする。
 なんとなく、叔母と姉が共通項で思い出せてしまうのは……フリーダムが過ぎるからだろうか。

「ま、いっか。」

 多分その内、お腹が空いたら家に帰るのであろう、だから、諦めて遊ぼう。
 切り替えは大事である、とばかりに少女は大きく伸びをして見せる。
 とは言え、さて、此処で遊ぶとして、何をして遊ぼうか、時間も時間だし、人の通りも少ない。
 誰か、居ないかなーって、少女は、探すことにする。

シロナ > ぷらぷらぽてぽてと、綺麗に舗装された道を進む少女、なんか面白い物ないかなーって思うのだけれど、はて、少女は考える。
 面白い物って何だろう、と。自分にとって面白い物と言うと、やはり………。

「踊る筋肉……っ!」

 踊る筋肉と言えば、戦士、戦士と言えば、戦士ギルド、あそこで訓練している彼らを眺めるのは眼福、腹筋背筋大胸筋……。
 うん、良いものだ、と頷く少女、そして考える、この富裕地区にそういう戦士ギルドとかないのだろうか、と。
 こう戦士ギルドは、平民地区ならよく見かけるのだけれど、こっちにはあまり見ないよなぁ、と冒険者ギルドもまた、こっちでは見ない気がする。
 其れなら、探してみようか、と思うのだ。
 だって、有れば家の近くで遠くまで行かずに筋肉見れるんだし……!

「アタシ、天才!?」

 何か言っておりますが、本人は本気でそう思ってます。
 うん、と頷いて、戦士ギルドとかないかな、と探し回るために、歩き始めるのであった。