2019/12/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区【イベント開催中】」にシロナさんが現れました。
■シロナ > 富裕地区の道を、少女は一人ぽてぽて歩いている、白い髪の毛の上に茶色のベレー帽をのっけて、真っ赤なコートで、寒さをしのぎながら。
少女が進んでいる場所は劇場とかそういった場所が多くあり、夜は、貴族たちの夜会に使われているのであろう、何処も煌々とした明かりが着いているのが見える。
興味無さそうにちらり、と視線を向けるものの、少女は直ぐに視線を戻して、足を進める。
きょろり、きょろり、と周囲を見回すのは何かを探しているようであり、それが見つからないのか、ムウ、と少し唸るような口調。
桜色の唇をつんと突き出して、不機嫌です、と言わんばかりに褐色の、釣り目の顔が、さらにさらに、吊り上がる。
「どこ行ったのさ……。」
まったくもう、と息を吐き出してしまえば、怒りは吐息と共にぷしゅう、と言う音がするように抜け、疲れた口調。
いつもの事だとは思うけれど、ふいに居なくなって、探して見つからないのは面倒くさいものだ。
家に帰りたいのに、帰れなくなるし、帰っていいのかもわからなくなる。
あの子は、何時もそーなんだから、と、ぼやきながら、少女はきょろきょろ、周囲を見回しながら進む。
■シロナ > 「………飽きた。って、言うか……っ!」
探すの疲れた、少女はもういいやと、探し物をあきらめる、その間10秒。こう、あの放蕩娘というか、フリーダムドラゴンと言うか、悩んで探すだけ無駄だと学習した。
自分の叔母であり、自分よりも年上のはずなのに、精神年齢とかその他もろもろが、幼いのである。
一緒に並んで歩くと10中10、全員が全員のレベルで、妹さんですか、と問いかけられるのである、自分の方が年下なのにと思わなくもないが、それを言っても理解してもらえないので、言わないことにする。
なんとなく、叔母と姉が共通項で思い出せてしまうのは……フリーダムが過ぎるからだろうか。
「ま、いっか。」
多分その内、お腹が空いたら家に帰るのであろう、だから、諦めて遊ぼう。
切り替えは大事である、とばかりに少女は大きく伸びをして見せる。
とは言え、さて、此処で遊ぶとして、何をして遊ぼうか、時間も時間だし、人の通りも少ない。
誰か、居ないかなーって、少女は、探すことにする。
■シロナ > ぷらぷらぽてぽてと、綺麗に舗装された道を進む少女、なんか面白い物ないかなーって思うのだけれど、はて、少女は考える。
面白い物って何だろう、と。自分にとって面白い物と言うと、やはり………。
「踊る筋肉……っ!」
踊る筋肉と言えば、戦士、戦士と言えば、戦士ギルド、あそこで訓練している彼らを眺めるのは眼福、腹筋背筋大胸筋……。
うん、良いものだ、と頷く少女、そして考える、この富裕地区にそういう戦士ギルドとかないのだろうか、と。
こう戦士ギルドは、平民地区ならよく見かけるのだけれど、こっちにはあまり見ないよなぁ、と冒険者ギルドもまた、こっちでは見ない気がする。
其れなら、探してみようか、と思うのだ。
だって、有れば家の近くで遠くまで行かずに筋肉見れるんだし……!
「アタシ、天才!?」
何か言っておりますが、本人は本気でそう思ってます。
うん、と頷いて、戦士ギルドとかないかな、と探し回るために、歩き始めるのであった。