2019/12/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/閑静な公園」にシロナさんが現れました。
シロナ > 寒い冬、息を吐き出せば、白く広がり、空気に溶けて消えていく。こういう時期は、凄く眠くなってしまうのは恐らく竜として冬眠したくなるからなのだろうか。
 冬の気配は強く、然してまだ雪が降っていない、枯草ばかりの公園を眺めながら、少女はとことこと、公園の中を歩くのだ。
 格好だけを見れば、良家の子女が習い事から帰るように見えるかもしれない、良家の子女と言うのは間違って居ないが、習い事をしているわけではなく。
 ただ単純に暇を持て余して遊び歩く散歩のようなものであった、道行く人を眺めたり、何か美味しい物でも売ってないかなぁと屋台を覗いたり。
 あちらへふらり、此方へふらり、と、ゆるゆる歩く姿が有るのみである。

「んー。」

 グリム君が居れば、乗っかってとことこ歩くのになぁ、でも、あれは、竜胆ねーちゃんが連れまわすし、そうでなければゼナかあさんが、冒険に引っ張っちゃうしなぁ。
 何か、面白いことないかな、と時間と共に脈絡なくずれていく思考を思いつつ。
 あ、とつぶやいた。

「そうだ、戦士ギルドへいこう。」

 戦士ギルドで、筋肉を見る、良いんじゃないだろうか。
 わくわく、と目が輝き始める少女。