2019/11/28 のログ
■イグナス > 結局その姿は、富裕地区の奥へと消えていった。さて、どうなったのやら——
ご案内:「王都マグメール 富裕地区【イベント開催中】」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区【イベント開催中】」に竜胆さんが現れました。
■竜胆 > 自宅からさほどは慣れていない、閑静な公園、そのベンチに少女は一人腰を下ろして、ふむ、と夜空を見上げていた。
家の中ではあまり思考はできない、理由は単純で、家の中は煩いのである。
外でこういう風にしていた方が、思考がクリアになるし、静かで集中できるのだ。
取りあえず、外に出るから、と狼犬グリムを伴い、グリムには、その辺で走ってきなさいと指示。
何時ものように、元気に走り回る狼犬を眺めながら、少女は小さく呟く。
「――研究室とか作った方がいいかしらね。」
魔法に関しては、自室を拡張して其処に魔導書などを置いて有るのだが。
やはり、錬金術の研究などに関しては、其処で遣るのは少しばかり厳しいのだ。
爆発などもあり得るし、それで魔導書がどうにかなってしまうのは困る。
それを考えれば、最低でも別室に一つ研究室なども欲しくなるのである。
其れなら、いっそ、家の外に作るのもアリなのではないか、とか少女は静かに思考するのだ。
■竜胆 > 「………まあ、でも、先ずは。」
外に作るにしろ、そこを拠点にするにしろ、先ずは、話を通すべき相手がいるだろう。
家の外に作るなら、どちらをメインにするのか、工房をメインにするなら、彼女らを連れてくるかどうかもまた重要になろう。
自分一人だけの時には想像もしなかった事、ふう、と軽く息を吐き出して、夜空を眺めるのだ。
「でも、もう少し錬金術も凝ったものを、作りたいと思いますが……。」
そういえば、最近師匠代わりのホムンクルス見ないなぁと、少女は息を吐く。
まあ、彼は彼で勝手に好きなように生きているのだろう、と思考からすぐに逸らしてしまう。
ふと、視線を向ければいつの間にかグリムが近くに来ていて。
自分の股を嗅いでいた、何時ものように体調チェックなのだろうが―――。
「やめなさい、と言いましたわよね?」
ゴスン、と容赦なく頭を殴りつける。
キューンと可愛らしく啼くが、無視する少女。