2019/10/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 サーカス会場」にシュティレさんが現れました。
シュティレ > マグメールの富裕地区には、色々な出し物が集まります、お金を持つものが自分を楽しませるために劇団や、サーカスなどを呼び寄せるからです。
そして、其れゆえに、場所が整備されていき、サーカス団が集まるのです。
お金を求めて、此処に来れば客が入る、客が入るならお金がもらえる……そんな所でしょうか、それで、競争になり競争の為に自分の技を磨き、よりよい技をもって此処に来る。
そんな循環なのかもしれません、そして私は物見遊山がてら、一つのサーカスのテントに入りました。
金子自体は持っておりますし、それを払い、引換券をもらってはいるのです。
暗い中、案内された席は、ちゃんと椅子の設置されている席で、真正面からサーカスを見る事の出来る席です。
本来は、誰かと連れ立ってきたりする場所なのでしょうけれど、私には知り合いが少ないので一人でこれを見ることになります。
どんな出し物があるのか、わくわくしております。

シュティレ > 薄暗いテントの中、それでも私の目は準備しているところなどがしっかりと見えております。何か、高い物を持ってきて、はしごをかけている様子が見えます。
周囲の皆様は、何をしているのかと思っているようで、期待している様子が見て取れます。
私も見えていても、やはり期待に胸が高鳴るのです、これから何をするのか、どんな演目なのか。
やおら、明かりが着きました、周囲の楽師が音楽を奏で始めて、大道芸の始まりとなります。
先ずは高い所からの目隠しでの綱渡り。
目を隠している子供でしょうか、棒を持ってふらふらしながらロープを渡っていくのが判ります。
あの子供、凄い感覚してるのでしょうか、超音波とかで周囲を確認しているとか。
ふらふらしておっかなびっくりで、凄いと思います。
私は、思わず見入ってしまいます

シュティレ > はらはら、はらはらと、私は見ていましたが、子供は何とか、渡り切った模様。
思わず拍手をしてしまいました、他の皆様も拍手しているのが判ります。
とても、面白いものを見ました、少年は目隠しを外して嬉しそうに降りていきました。
次は、まだ……大きな台は残っています、然し、先ほどのロープは外されているようです。
今度は、ブランコみたいな―――ブランコ、でしょうか。
あれは、地面すれすれまで行きそうな大きなブランコです、それをどうするのでしょうか。
次の出し物、これもまた面白そうと、私は思い、それを見るために意識を集中するのです。
こういうものは、きっとヒトは、誰かと一緒に見るものでしょう。
他の人もまた、そういう風に誰かと一緒に行っているのが見えます。
こういうものの共有は、良いものなのでしょうね、とぼんやり思います。

シュティレ > 視線を、サーカスに向けます、今まさに、ブランコが始まるところになりました。
高台から、長いブランコで地面すれすれまで下りて見せる曲芸みたいで、これも見ごたえがありそうです。
飛び降りるように跳躍し、そして、降り始める、加速していく彼は何を思って居るのでしょう。
どんな世界なのでしょう、今度真似してみても良いかもしれません。
私は、そんな彼らを眺めながら、今宵の時間を過ごしていたのです。

―――素晴らしいひと時であったと、後で思いました。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 サーカス会場」からシュティレさんが去りました。