2019/09/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にシュバルトさんが現れました。
シュバルト > ――以前と比べれば状況は僅かにマシだと言える。

今夜は貴族の奥方が社交場に出る前にどうしても……
言うことで、本来ならお断りするのだがご贔屓にしてくださる奥方なので特別に予約客にお詫びを入れて、その奥方の住まうお屋敷に出向いての調律を行った帰り道である。

そして唐突なこの雨である。
今夜も早々に店じまいしているお店の軒下を借りて、雨宿りをしているのだが、雨の上がる気配がない事にどうしてのいいのやらと眉間に皺を寄せて、雨雲厚い夜空を見上げている。

「……用心すると降らないし?占い師や精霊使いに毎日天候を確認するのもお財布が持たないし?」

愚痴である。
占い師に明日の天気を占ってもらうのも精霊使いに水の精霊の大気中の含有量?を確認して雨に備えるのもタダではない。
前者はお金が掛かる上に外れる時が大きいし、後者は政令使いなんて知り合いに居ないというデメリットしかない。

ポタポタ、と貴族のお屋敷から走って此処まで非難する際に雨に打たれた前髪から滴る雨水に人差し指でピッとそれを払いながら、是からどうするべきか?と思案中で。