2019/08/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区【イベント開催中】」にオリヴィエさんが現れました。
オリヴィエ > 詳しい事は知らないが──
厳密には聞いたが、左耳から右耳に抜けていったが──
何やら、連日祝賀ムード祝祭ムードの様子である。

すりのカモも多そうだが、普段は閑静な界隈が騒々しい今、
空き巣で一気に儲けるチャンスがありそうだった。
この時間まで富裕層で賑わっているのだから、主を失った家も多いだろう。

オリヴィエ > (まー、そう話は単純じゃないんだけど)

内心でごちて、少年は周囲に気配を溶け込ませながら、
あくまでゆったりした足取りで、パーティ会場のような赴きの通りを歩く。

金があるということは人心を奢らせるが、セキュリティをおろそかにする者ばかりではない。
ということで、今日は空き巣を実行するつもりではなく下見だ。
人通りの無い細い路地に入り込むと、周囲を見回す……
こういう場所に、思わぬ侵入経路があったりするものだ。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区【イベント開催中】」にしずくさんが現れました。
しずく > (賑わう人通りの中。
周りは明かりや人々の服装なのでとても目立ち、楽しそうなのがよくわかる。
そんな人の波の中に一人の少女が居た。
回りとは反するかのような黒い髪に黒いニットのようなドレス姿をした少女が歩き、ゆったりとするオリヴィエの横を通る。)

(しばらくすると、その黒ドレスの少女は建物の間の路地に繋がっていそうな所へ足を運ぶ。
左右を見るぎょろ目に近い大きな目と熊のある、それでいて可愛らしいともいえる様な作りの顔で周りを見て、ゆっくりとその中へと入っていった。)

オリヴィエ > (…………?)

すれ違った女の方を、半ば反射的に視線で追ってしまう。
身なりも雰囲気も、何かも違和感を感じさせる。
人けの無い路地のただ中で空き巣の値踏みをしていた自分が言える事でもないが。

「…なんだろうね、一体ぜんたい」

銭がかかるなら願い下げだが、ちょっと覗いてみるくらいならタダだ。
目の下に隈のある少女の背中を追って、
彼女が消えていった小路をひょいと覗き込む。

しずく > (オリヴィエが小路を覗いた時に見えたもの。
それは、突き当りにある壁。少女が背中を向けているその目の前の壁にくっきりとゲートを作っていた。
まるでチャックを開けるかの様ゲートが作られており、その先にあるこことは比べ物にならないほどの暗い雰囲気漂う街並みが見える)

「…わ、私の事…気になり…ます?」

(そこを通りのか、手を下げて立っていると、軽く後ろを向くようにして声をかける。
そのまま振り返ると、幽霊の様に白い肌にぎょろ目、黒い隈に長くもさもさとした長髪の目立つ少女がオリヴィエを見つける。
顔立ちは恐ろしそうな要素を取り除けば、可愛らしいと言えるような顔立ちをしており、極めつけは人外と思えるような雰囲気を醸し出す胸と尻である。
ゆっくりと動けば軽くゆさゆさと服を揺らし、その柔らかさを表していた。)

オリヴィエ > (ひゃー、なんだアレ。魔法?)

女の背中に隠れて良く見えないが、行き止まりの壁に、転移か何かの門が開いているのを。
何と言うべきか……怪しい。
糾弾するべき怪しさではないが、順然と怪しい。

「へっ」

突然、前方の女が顔をこちらに向けた。
どうやら気付かれていたらしい。
まあ、本気で気配を殺して息を殺して、としていたわけではないが、これには少し驚く。
こうしてじっくり見ると、まるで幽霊画から抜けて出来たような風情だ。
しかし、体はいい体だった。

「え、いや──えっ? ま、まあね?」

突然の問いかけはかなり意表をつかれた。色々な意味で気になる対象ではある。

しずく > 「…そ、そうですか…えひひ…。」

(オリヴィエの前に立つ。
距離感をわかっていないのか、少し近すぎると思うような距離に立ち、身長は余裕にオリヴィエを超え、成人男性ぐらいの大きさにも見える高さだった。
先ほどの怪しさとは真逆に今度は、前で手を組んで、恥ずかしそうに頬を赤め、変な笑い方をしながら詰まった喋り方をする。)

「こ、ここ…人が多かったので…こ、こ、…今夜のお相手…見つかると思っていたんですが…そ、その…み、見つからなかったので…別の場所…行こうとして…ました…。」

(前に組んでいた手を離して、指先をくっつけ合いながらもじもじとしながら離す。
きっちりと目線はオリヴィエの方を見るが少々変であり。
わかりやすい恥ずかしさ故に、腰を動かしてモジモジとする)

オリヴィエ > こちらに近付いて来る相手からは、害意を感じなかった。
なので、自分の前にやってくるまで特に逃げ出したりはしない。
が、自分の前にやってくると、相当相手が高身長だと気付いて目を瞬く。
害意は感じないが、奇妙な女という印象は喋り方を聞いて一層強まった……

「え、はあ、ふんふん」

妙に途切れ途切れに喋るため、相槌のタイミングが難しい。
とりあえず話を聞くだに、客を探していた街娼か何かだろうか、
しかし娼婦が魔法のゲートで移動をするだろうか……
何だかもじもじしている女に、聞いてみることにした。

「その、相手っていうのは……なんの?」

辻斬りとかだったらどうしよう、という気分だが、自分を狙うのでなければ別に問題無い。
よって、訊ねたのは八割がた、好奇心からだった。

ご案内:「王都マグメール 富裕地区【イベント開催中】」からオリヴィエさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区【イベント開催中】」からしずくさんが去りました。