2019/07/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区【イベント開催中】」にマリアージュさんが現れました。
■マリアージュ > 暑くなってきた日差し、通りに流れる緩い風に長い髪を揺らして。日頃のお買い物をしようと、他の人よりもゆったりした足取りで歩く少女。
常日頃よりも多い人通りに、危うく人に後ろから当たられそうになり。
「――きゃぁっ!?」
小さな悲鳴を上げてよろけてしまう、どうにもこうにも運動神経が絶望的そうな動き。
脚を止めてしまい、そそっとお店の壁際に近付いて、ほっと両手を軽く胸にあてて一息をいれるのでした。
■マリアージュ > 賑やかな日との流れ、それに合わせるには自分的にはかなり頑張らないといけないのです。お菓子作りのお砂糖とか小麦粉とかをお見せに頼もうとして、あまり出かけない安全な所から外に出てみただけに、この賑やかさに乗ることができなくて。ただでさえ人よりも一テンポも二テンポも遅れてしまうとろさで、戻るにも進にも躊躇ってしまいます。
■マリアージュ >
どうしようかと迷っていますと、ふと横を見ればあまり大きくない脇道。夜には賑やかになる通りに繋がる道なのですが、昼間であればそこまで人もおらず。
遠回りになりますけれど、回っていけば帰れるのではないのかと、迷子になんてならない――もう子供じゃないから――と思っている、よく迷子になる子がそんな脇道に脚を踏み入れるのでした。
■マリアージュ >
「えっと、たぶん……こっちっ!」
分かれ道になると、冴えた勘?で思った方向を指差してからおっとりと歩を進めます。塀の上で猫が寝ていれば足を止めて見上げてしまい。挨拶できないかしらと暫く見ておりましたら。視線を感じたのか、欠伸をした猫が起き上がりゆっくりと歩き出します。
その猫を見上げたまま、その後ろを、揺れる尻尾を追いかけるのです。
ちらりと振り返る猫も、少女をまるで脅威とみていないのでしょう。少女でも追いかけられるぐらいゆったりとした足取りを見せるのでした。
■マリアージュ > その日は、そのにゃんこのおかげで無事に帰ることができました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区【イベント開催中】」からマリアージュさんが去りました。